ユルゲン・クロップの時代は終わりを迎えようとしている photo/Getty Images
プレミア最強ガイド #113
ユルゲン・クロップ監督が今季限りでクラブを去り、来季から新体制がスタートするリヴァプールですが、新たなフロントの陣容が固まり既に動き出しています。
リヴァプールのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループは3月にマイケル・エドワーズがフットボール部門のCEOとしてリヴァプールに復帰することを発表しました。
早速、エドワーズは参謀としてボーンマスでスポーツダイレクターを務めているリチャード・ヒューズを招聘しました。アタランタ(イタリア)の下部組織で育ったヒューズは18歳で母国イングランドに戻り、アーセナルのリザーブチームを経て、ボーンマスやポーツマスでプレイした元選手です。ミラノを拠点に代理人やスカウトとして活動していた父の影響を受け、フットボール関連の多様な知識を蓄えているヒューズ。監督人事や選手編成の陣頭指揮を務めることになります。
さらにベンフィカのスポーツダイレクター、ペドロ・マルケスの招聘も確実に。マンチェスター・シティを含むシティ・フットボール・グループでコーチングと分析担当として働いていた経験のあるマルケスによって、複数クラブを統括するマルチクラブ構造を構築することで、選手の成長を促すことや移籍マーケットでの資金獲得を狙い、フェンウェイ・スポーツ・グループをより大きな組織にしたいという目論見があるようです。
すでに来季の編成に着手しているエドワーズCEOは今回の人事について、「リチャードも私もこのクラブで仕事をすることの責任の重さを十分に理解している。
新監督の招聘や、さらなるレベルアップが期待できる選手編成。今後のリヴァプールの躍進は刷新されたフロント陣の手腕に掛かっています。