マンチェスター・シティのグヴァルディオル photo/Getty Images
攻撃性能は高く評価されているが……
UEFAネーションズリーグ・リーグA・グループ1第5節でスコットランド対クロアチアの一戦が行われ、86分ジョン・マッギンのゴールが決勝弾となり、スコットランドが白星を挙げた。
この一戦で評価を高めたのが、右サイドで先発となったベン・ドークだ。
ドークはこの試合でマンチェスター・シティのヨシュコ・グヴァルディオルと対峙することになったが、スコットランドの有望な若手はプレミアリーグ王者の主力DFに屈することなく、右サイドからチャンスを作り出した。
マッギンのゴールは18番のドークがグヴァルディオルをかわしクロスを上げた流れから生まれており、『BBC』のトム・イングリッシュ氏は「スコットランドの無名の選手が、ルカ・モドリッチより注目を集め、7700万ポンド(※)の価値を持つ男を驚かせた。ドークの時代の幕開けだ」と絶賛している(※シティがグヴァルディオル獲得のためライプツィヒに支払った移籍金)。
今季はプレミアリーグで3ゴールを奪うなど、SBながらその攻撃性能の高さに注目が集まっているグヴァルディオルだが、このスコットランド戦で露呈したように、最終ラインでの判断の悪さは確かに気になるところだ。
実際にマンチェスター・ユナイテッドとのダービーとなったコミュニティ・シールドではビルドアップ時に無理な縦パスをつけてしまい、それがボールロストに繋がるなど、軽率なプレイが目立った。現時点ではその恵まれた身体能力である程度のミスはカバーできているのかもしれないが、シティがプレミア、CLを狙うクラブである以上その弱点は今後克服して行く必要がある。