アトレティコでも得点力を発揮しているアルバレス photo/Getty Images
限られたチャンスを活かせるアタッカー
ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードの戦い方は特別だ。独特なシメオネの哲学が浸透しており、それは決して攻撃的とは言えないものだ。
今季もアトレティコはリーグ戦で3位と奮闘しているが、チームのシュート数そのものはあまり多くない。ここまで1試合平均12.2本のシュートを打っているが、これはリーグ8番目の数字だ。ヘタフェやセビージャ、ラージョ・バジェカーノ、レアル・ベティスといった中堅クラブの方が平均シュート数そのものは多いのだ。
そんなアトレティコでプレイするアタッカーには、限られたチャンスを活かす決定力が求められる。その点でスペイン『as』が称賛するのがマンチェスター・シティから加わったFWフリアン・アルバレスだ。
アルバレスはここまでリーグ戦で4ゴール、チャンピオンズリーグでは3ゴール、スペイン国王杯で2ゴールの計9ゴールを挙げているが、放った枠内シュートの数は15本と少ない。60%がネットを揺らしていることになり、かなりの決定力と言える。
同じく高い決定力を見せているのは、27本のシュートで6ゴールを挙げているFWアントワーヌ・グリーズマンだ。グリーズマンはシメオネ体制を象徴するアタッカーであり、高い決定力とチャンスメイク力でシメオネの要望に応えてきた。アルバレスも運動量が多く、シメオネのスタイルに適応できるタイプのFWと言えるか。
アトレティコはアルバレス獲得に総額9500万ユーロとされる移籍金を費やしているだけに、アルバレスも大きなプレッシャーを感じているはず。