RB大宮が山口を下し、開幕4連勝(画像はイメージ) photo/Getty Images
好調なチームに途中から加わる難しさ
RB大宮アルディージャは8日、明治安田J2リーグ第4節でレノファ山口FCと対戦し、2-1の勝利を収めた。
前半は拮抗した状態が続き、スコアレスで試合を折り返したホームの大宮。
そんな中、代表活動もあり、今季リーグ戦初出場を果たしたDF市原吏音。大宮の若きホープは、この試合を次のように振り返っている。
「僕個人のミスでもありますし、連携ミスでもあると思うんですけど、ああいう失点にはなるんだろうなというのは試合前に想定していました。ロングボールというか、アバウトに蹴ってくるところの対応は失点シーン以外はほぼほぼパーフェクトだったと思うんですけど、やっぱ1本で失点してしまうのが最終ライン。隙なくやれてはいたんですけど、あの1本だけはやっぱ反省しなきゃいけないなと思ってます」
「前半から点は取れるだろうなと僕は思っていたので、後ろがゼロで抑えられれば絶対に勝てるなという感覚はありました。失点はしてしまいましたけど、(失点した)時間帯もそれほど遅くなかったので、確実に前が点を取ってくれると思っていました。反省しなきゃいけないところはあったんですけど、試合中はすぐ切り替えて、前の選手たちに託して、後ろはもうこれ以上失点しないぞという気持ちでいました」
そして、現在好調なチームについても口にした。
「レベルが上がりましたし、強度も高くなっている。練習から成長できている感じがします。
ただ、個人としては好調なチームに途中から加わる難しさもあったようだ。
「(今日の試合で)負けたら『オレのせいだな』というのは正直感じていました。(ここまでの3試合に出場していた)水輝くんもハイパフォーマンスを出していたのでその代わりに自分が出るとなったら、プレッシャーというのはなかったですけど、『どうしてもチームを勝たせたい』という思いは強くなりました。チームが勝ててひとつ安心しています」
「久しぶりのJ2でしたが、どんな感じなのかもわかりました。自分の中で今日が開幕戦だったのでちょっと硬さは出ましたけど、そんなに悪くもなかったので、これからよりもっともっと自分の良さを出していければなと思っています」
また、U-20W杯の出場権を獲得したものの、チームは準決勝敗退、しかもその試合でピッチに立てないという悔しさも味わったU-20アジアカップ。2月に行われた代表活動に関しての思いも打ち明けた。
「最低限の目標は達成できました。僕は優勝して帰ってくるつもりだったんで、準決勝にも『出られます』という話はしてたんですけど、試合前に監督と話したら少し人を変えてと言われました。ただ、僕も仲間を信じてオーストラリア戦に臨んで、本当に100%出してあの結果だったんで、後悔はあまりないです。『出たかった』という気持ちはすごく強いですけど、優勝できずにこうやって悔しい思いをしてきた世代なんで、これをW杯で返せたらなと思います」
「中2日の連戦というタフさはなかなかJリーグでは味わえないですし、向こうの選手たちはちょっとリードしたぐらいですぐに転んだりとか、時間稼いできたりする。その中で審判ともそうですし、相手ともそうですけど、イライラしないで自分をしっかり保って冷静にプレイしなきゃいけないというのは、日本だとなかなかないこと。
今後も進化し続ける市原のプレイに目が離せない。今季J2で“RB旋風”を巻き起こす上で、チームのキーマンとなるかもしれない。