監督復帰を噂されるルーニー氏 Photo/Getty Images
大胆アプローチだ
イングランド6部・ナショナルリーグ・ノースに所属するマクルズフィールドFCが、元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏に監督就任の打診を行っていたと『PA通信』が報じた。しかし、この“型破りな”オファーに対し、ルーニー氏は復帰を見送る決断を下したという。
ルーニー氏は昨年12月にプリマス・アーガイルを解任されて以降、フリーの状態が続いている。就任からわずか25試合で5勝14敗という結果に終わり、3度目のチャンピオンシップ挑戦も失敗に終わった。これまでバーミンガムやダービーでも監督経験を積んできたが、降格や解任を経験している。
今回のマクルズフィールドからの接触は、代理人のポール・ストレトフォード氏を通じてなされたとされる。同クラブは2020年に破産したマクルズフィールド・タウンの“後継クラブ”であり、スタジアム資産などを買い取った実業家ロバート・スメスールスト氏が再建に着手。2021-22シーズンからの3年間で怒涛の2度の昇格を果たし、ついに6部まで駆け上がった。
また、かつてプレミアリーグで活躍したロビー・サベージが取締役から監督に転身し、昨季は109ポイントを叩き出しての昇格に成功。現在は5部のフォレストグリーン・ローヴァーズとの交渉が進んでおり、その後任としてルーニー氏が候補に挙がっていたという。
しかしルーニー氏本人は現在、テレビ解説者としての活動に手応えを感じているようで『talkSPORT』の取材には「今はTVの仕事を楽しんでいる。だから今はそこに集中している」とコメント。指導業復帰の意思は示さなかったという。
ルーニー氏のキャリア再出発は、再びチャンピオンシップから始まるのか、それとも静かにテレビ業界に身を置くのか。