ベンフィカに移籍したリオス photo/Getty Images
驚きの関係性
わずか1か月前に衝突した男たちが、今では肩を組んでいる。ベンフィカに加入したリチャルド・リオスと、同クラブの主将ニコラス・オタメンディの“因縁と和解”を巡る動画が、大きな反響を呼んでいる。
事の発端は、2025年6月10日にブエノスアイレスで行われたCONMEBOL予選第16節。コロンビア代表MFリオスが、アルゼンチン代表DFオタメンディに対して「お前はもう年寄りだ、走れもしない」と暴言を浴びせた場面が大きな話題となっていた。両者の激しい言い争いは、1-1で終わった同試合の象徴とも言えるものだった。
しかし、それから状況は一変した。ポルトガルの名門ベンフィカが、パルメイラスからリオスを完全移籍で獲得。移籍金は満額に達し、3回分割での支払いで合意に至ったとされている。敵同士だった両者は、思いもよらぬ形で同じユニフォームを身にまとうことになった。
そして注目を集めているのが、クラブが公開した入団時の密着動画である。ジャンルカ・プレスティアーニに連れられ、リオスが一人の“友人”に紹介されると、そこにはサンドバッグを叩くオタメンディの姿が。彼は「さあ、どっちが年上か見てみようぜ?」と言い放ち、プレスティアーニがリオスにグローブを渡す。そのまま画面は暗転し、何が起きたのかは視聴者の想像に委ねられる形となった。最終的に2人は肩を組んで登場し、ファイティングポーズを取りながら和解の姿勢を見せた。
リオスは新たなクラブでオタメンディと共に戦う準備を整えた。かつて火花を散らしたライバル同士が、ピッチでどのようなケミストリーを生み出すのか。ベンフィカの2025-26シーズンに注目が集まる。
— SL Benfica (@SLBenfica) July 23, 2025