疑問を口にしたサラー Photo/Getty Images
沈黙への問いかけ
リヴァプールのモハメド・サラーが、欧州サッカー連盟(UEFA)のSNS投稿に対して疑問を呈した。『The Athletic』が伝えている。
パレスチナサッカー協会(PFA)によれば、アル・オベイド氏は「パレスチナのペレ」と呼ばれた存在で、現地時間6日、南部ガザでイスラエル軍の攻撃により41歳で亡くなったという。PFAは「パレスチナサッカー界で最も輝いた星の一人」とその功績を称えた。
UEFAはX(旧Twitter)上で「暗い時代にあっても無数の子どもたちに希望を与えた才能に別れを告げる」と追悼文を掲載。しかしサラーは翌日、この投稿を引用し「彼がどのように、どこで、なぜ亡くなったのかを教えてくれませんか?」と記し、死因への言及がないことを問題視した。しかし、UEFAはその後、コメントをしていない。
サラーの発言は、UEFAの情報発信姿勢やスポーツ界の政治的中立性に対する議論を呼ぶ可能性がある。名選手の死をめぐる沈黙と説明責任の在り方が、今後欧州サッカー界の課題として浮上するかもしれない。