昨季終盤のドルトムントは調子が良かった photo/Getty Images
昨季終盤のペースを続けることができれば……
今季ドルトムントはドイツの絶対王者バイエルンに食らいつけるだろうか。昨季はクラブOBヌリ・シャヒンを指揮官に据えてスタートしたが、前半戦の結果は散々なものに。
結局シャヒンはシーズン途中の1月に解任されることになり、タイトルレースからは早々に漏れてしまった。しかし、ドルトムントは終盤に調子を上げ、リーグ戦では何とか4位に入ってシーズンを終えることに成功した。これはポジティブな結果と言えよう。
それを成し遂げたのは、シャヒンに代わってシーズン途中から指揮官に就任したニコ・コバチだ。リーグ戦ラスト8試合は7勝1分で終えていて、この調子を今季に繋げられれば面白い。
チームのFWカリム・アデイェミも今季は安定して勝ち点を稼いでいきたいと意気込む。
「理想としてはシーズンを通して全力を尽くし、34試合でコンスタントに勝ち点を稼ぐことだ。僕がここに来てから、それを達成できていないからね。ここ数年は選手の入れ替わりも激しくて、多くの選手が退団してきた。でもこの夏はほとんど同じメンバーでプレイできているし、ジョーブ(ベリンガム)も加わった。長期的に成長していければ、多くのことを達成できると確信している。今季は再びタイトルレースに絡み、優勝したいね」(『WAZ』より)。
今夏はチェルシーへFWジェイミー・バイノー・ギッテンスこそ売却したが、ニコ・コバチ体制となってからはギッテンスの存在感が薄くなっていた。5600万ユーロで売却できたことを含め、そこまで大きな痛手にはならないかもしれない。
中盤にはサンダーランドから注目されていたジュード・ベリンガムの弟ジョーブ・ベリンガムを加えていて、早い段階でフィットすれば面白い。
今夏はレヴァークーゼンにも大きな変化があり、バイエルンについていけるチームは少なくなりそうだ。ドルトムントが食らいつけばブンデスリーガ全体が面白くなるが、昨季終盤の好調を今季へ繋げられるか。