大きなインパクトを残すダウマン Photo/Getty Images
プレミアデビューを果たした
プレミアリーグ第2節で、リーズ・ユナイテッドを5-0と下したアーセナル。新ストライカーのヴィクトル・ギェケレシュの2ゴール、新10番エベレチ・エゼのお披露目などポジティブなトピックが目立ったが、15歳のMFマックス・ダウマンのデビューもそのひとつだ。
15歳と235日という、プレミアリーグ史上2番目の若さでのデビューとなったダウマン。64分にピッチに現れると大歓声とともに迎えられ、終了間際には得意のドリブルからPKを獲得。しっかりと爪痕を残し大勝に貢献した。
ファーストチームのトレーニングに参加しながらも、年齢制限のため昨季はデビューを果たせなかったダウマンだが、プレシーズンに続き大きなインパクトを残したと言っていい。英『BBC』はダウマンを称賛し、「ブカヨ・サカのハムストリング負傷により、この若きウインガーはより頻繁に脚光を浴びることになるかもしれない」「ブレイクのシーズンになるかもしれないこのウインガーは、エネルギーに満ち溢れているように見える」と報じた。
プレミアリーグ最年少出場記録保持者である先輩のイーサン・ヌワネリは、デビューを果たしたあとはあまり起用されることがなく、一定の出場機会を得たのは昨季だ。しかしサカやマルティン・ウーデゴーの負傷、チャンピオンズリーグを含む4つのコンペティションを戦う必要があるチーム状況などを踏まえると、ダウマンにはこれからもチャンスが巡ってくると思われる。ミケル・アルテタ監督はダウマンを「守る」必要があると語ったが、チームメイトのユリエン・ティンバーはこの若き才能に称賛を惜しまなかった。
「誰もが彼のポテンシャルを感じていると思う。大人を相手にプレイする姿にね。彼のプレイは見ていて楽しいし、観客にとっても楽しい。彼がここで素晴らしい年月を過ごしてくれることを願っているよ」
グンと伸びるスピード、15歳とは思えない体の強さなどがトップリーグでも通用することを証明しつつあるダウマン。