サッカー熱が爆発するインドネシアはW杯に届くか 来月にアジア...の画像はこちら >>

サッカーブームがきているインドネシア photo/Getty Images

イラク、サウジアラビアとの対決

日本代表は危なげなく2026ワールドカップ出場権を獲得したが、熱いアジアの予選はまだ終わっていない。来月には、最終予選を各組3位と4位で終えたチームによる第4ラウンドがスタートする。



第4ラウンドはAグループ、Bグループに分かれ、それぞれ3チームによる総当たり戦が行われる。グループAにはカタール、UAE、オマーン、グループBにはサウジアラビア、イラク、そしてインドネシアが入る。グループで1位になった2チームはワールドカップ出場となり、2位のチームは第5ラウンドへ進出。

2位同士は第5ラウンドで直接対決を行い、勝ったチームは大陸間プレイオフへ。出場枠が増えたこともあり、やや複雑なレギュレーションと言える。

その第4ラウンドを前に仏『Foot Mercato』が注目したのは、グループBに入るインドネシアだ。インドネシアは最終予選で日本代表と同じグループCに入っており、アウェイでのインドネシア戦が凄い熱量だったことは日本のファンも理解しているはず。今インドネシアでは空前のサッカーブームが起きているのだ。当然来月の第4ラウンドに懸ける思いも強い。

同メディアはサッカーがインドネシア国内全体を変えるほどの勢いになっていると取り上げていて、ワールドカップ出場となればとんでもない盛り上がりになるのは間違いない。

「数週間後、インドネシアは同国史上最も重要なゲームに臨む。まずは10月、サウジアラビアとの対戦だ。
2億7000万人もの人口を誇るインドネシアはサッカーに大きな野心を抱いており、ここ5年でサッカーは新たな局面を迎えている。記録的な観客動員数、巨額の投資、スポーツの枠組みをはるかに超えた人気がある。インドネシアにおいてサッカーは単なるスポーツではなく、国家の影響力を示す手段にもなっているのだ。最初の改革はスタジアムで、8万2000人収容のジャカルタ国際スタジアムの開場(2022年)は象徴的な転換点となった。2023年には国内リーグの総観客数は数百万人を数え、1試合平均数は5000人から1万人に達している。これらのイベントのおかげでレストラン、交通機関、中小企業など地域経済全体が活性化し、試合開催日ごとに開催都市は活気に満ちた街へと変貌を遂げるのだ」

まだ交通インフラなど課題はあるようだが、同メディアは将来的にインドネシアでのワールドカップ開催もあると見ている。その前に自力でのワールドカップ出場を決めることには大きな意味があり、2026年大会への出場でサッカー熱がさらに高まるのは間違いない。10月の戦いへインドネシア国民は相当に燃えていることだろう。



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