新しい時代を迎えた日本ですが、小学生のこどもを狙った犯罪は未だに起こっています。親がこどもに1日中同行することはできません。
むしろ、こどもを狙った犯罪は親の目が行き届かないときに起こります。ではこどもが犯罪に巻き込まれないために何をすればいいのか?最大の課題です。
今回は、小学生のこどもが犯罪に巻き込まれそうになった時!持っていれば逃げるために役立つ3つの防犯グッズと使い方について詳しくご紹介します。
■こどもを狙った犯罪とは?
こどもを狙った犯罪にはどのようなものがあるのか?把握しておいてください。
わいせつ被害
わいせつ被害は、女の子が被害に遭うケースが最も多いのですが、男の子を狙ったわいせつ被害も発生しているので注意が必要です。実際にあった13歳未満のこどもを狙ったわいせつ被害です。
・下校中の男児に声をかけ車に乗せわいせつ行為に及ぶ
・自宅へ入る直前に男が押し入り女児に乱暴を働いた
・ショッピングモールの障害者トイレに女児を連れ込みイタズラ
通り魔被害
通り魔被害はわいせつ行為に次いで多いと言われていて、登下校中のこどもに対する暴行や傷害がほとんどです。実際にあった13歳未満のこどもを狙った通り魔被害です。
・下校中の女児を後ろから刃物で切りつける
・登校中の児童ら数人にいきなり殴りかかる
・令和に起こった川崎通り魔事件で女児一人が殺害される
誘拐事件
ここ数年、こどもを誘拐する事件は減っていると言われていますが、油断は禁物です。誘拐事件は「知らない人」とは限りません。こども達に親がある大人が犯罪者になるケースもあるのです。実際にあった13歳未満のこどもを狙った誘拐事件です。
・PTA会長による千葉県で起こった「千葉小3女児誘拐殺害事件」
・路上で女児が誘拐され9年間監禁された「新潟少女監禁事件」
・自宅近くの通学路で誘拐された「岡山小5女児監禁事件」
■こどもに持たせる3つの防犯グッズと使い方
こどもを犯罪から守るためには、「逃げるためのスキを作る」ことができるものを持たせてください。ここではこどもに持たせてほしい「逃げるために役立つ3つの防犯グッズ」と使い方をご紹介します。
防犯ブザー
防犯ブザーを選ぶ際には、以下の3つのポイントを押さえてください。
ポイント1:小学生のこどもでも簡単に鳴らせる。
「いざ!」という時に使えなければ意味がありません。小学生のこどもでも簡単に鳴らせる引き紐タイプがおすすめです
ポイント2:大きな音が出る
音量は「100dB以上のもの」がおすすめです。
ポイント3:小型軽量タイプ
こどもは動き回るので小型軽量タイプがおすすめです。
防犯ブザーの使い方
防犯ブザーの使い方は簡単です。引き紐を引っ張るだけです。しかし使うのは簡単なのですが、実際に使い方を訓練していないと「いざ!」という時に使えないものです。登下校中と同じようにランドセルを背負わせて、親御さんが犯人役になって様々なシチュエーションを想定して「こういう時はすぐ防犯ブザーの紐を引いて逃げなさい」と、防犯ブザーを使う訓練をしましょう。
また電池も消耗するので定期的に親御さんがチェックをするようにしてください。
フラッシュライト
フラッシュライトは小型軽量タイプの防犯用ライトです。選ぶ際のポイントです。
・長さは10センチ前後のもの
・明るさは「800ルーメン」以上のもの
・こどもでも簡単に使えるもの
・こどもでも持ち運びができる小型軽量のもの
フラッシュライトの使い方
フラッシュライトの明るさが「800ルーメン」以上のものは、かなり強烈な光を照射できます。犯人の顔に向かってフラッシュライトのボタンを押すだけで、強力な光を目に浴びせることができ犯人はしばらく目が見えません。犯人の視界を一瞬奪うことができるので、そのスキに逃げることができます。
スマートフォン
こども用のスマートフォンが多く販売されています。例えば、ドコモから販売されている「キッズケータイ F-03J」の場合です。
・防犯ブザーとGPSを搭載
・ワンタッチで電話とSMSが可能
・最大4件まで緊急連絡先を設定できる
「キッズケータイ F-03J」の使い方
本体の紐を引っ張るだけで「約100dB」のブザーが大音量で鳴り響き、同時に登録した相手に「現在地情報」を通知します。これによって緊急時には110番通報をして正確にこどもの居場所を伝えることができるので警察の対応が迅速に行えます。
通話も「ワンタッチはっしんキー」を押すだけで登録した人へ(最大4件)通話発信できるので安心でSMSの送信も可能です。電話帳は最大50件登録できます。親御さんの使い方としておすすめなのが「イマドコサーチ」です。このサービスはこどもの居場所をいつでも親御さんの方から確認ができるのです。電話に出ない・メールの返信がないときでも今いる場所がわかるので安心です。
■まとめ
これまでお伝えしたことをまとめます。こどもへ持たせておくべき3つの防犯グッズです。
⒈防犯ブザー
⒉フラッシュライト
⒊スマートフォン
この3つを持たせておくことで、小学生のこどもが犯罪に巻き込まれそうになった時!逃げるために役立つはずです。しかし一番大切なのは常日毎から親御さんが防犯についてこどもと話し合い、危機意識を持たせることと、防犯グッズを使う訓練を欠かさないことだと思います。
ここでご紹介した内容を参考にしていただき、あなたのこどもが安心して通学できるように取り組んでほしいと思います。