■【東京株式市場】 2019年9月3日
■株式市場の振り返り-日経平均株価はわずかに反発、売買代金は記録的低水準が続く
2019年9月3日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,625円(+4円、+0.02%) わずかに反発
- TOPIX 1,510.7(+5.5、+0.4%) 反発
- 東証マザーズ株価指数 851.0(+5.1、+0.6%) 3日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,485、値下がり銘柄数:561、変わらず:104
- 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
- 年初来高値更新銘柄数:30、年初来安値更新銘柄数:35
東証1部の出来高は8億4,123万株、売買代金は1兆3,874億円(概算)となり、いずれも前日より微増となりました。ただ、前日が記録的な薄商い(約5年4カ月ぶりの低水準)だったため、非常に厳しい閑散相場であることに変わりはありません。
そのような中、日経平均株価は上値の重い展開となりました。寄り付き直後は一時▲42円安と軟調だったものの、その後はプラス圏に浮上して一時+42円高の場面も見られました。しかし、買い手も売り手も不在の中で膠着状態が続き、最後はかろうじてプラス圏を維持して引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きで反発となりましたが、上昇率は日経平均株価を上回りました。
■東証マザーズ株価指数は3日続伸、売買代金は20日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は4,606万株、売買代金554億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は減っています。個人投資家の物色意欲が停滞しており、新興市場でも売買代金500億円割れが迫る厳しい薄商いでした。なお、売買代金は20日連続で1,000億円を下回っています。
ただ、株価指数はしぶとく小幅上昇となり、これで3日続伸となりました。依然として800ポイント割れの可能性も残っていますが、今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えそうです。
■アドバンテストが高値更新後に急落、NTTドコモは3日連続の年初来高値更新
個別銘柄では、ファナック(6954)が大幅安となり、ソフトバンクグループ(9984)とKDDI(9433)も値を下げました。
また、ハイテク株では半導体関連銘柄が利益確定売りに押され、東京エレクトロン(8035)やルネサスエレクトロニクス(6723)が大幅安となり、アドバンテスト(6857)は取引時間中に年初来高値を更新した直後から売りが優勢となり、一時▲5%安に迫る急落となっています。
さらに、医薬品株の一角にも売りが継続し、第一三共(4568)、エーザイ(4523)、テルモ(4543)などが続落し、大日本住友製薬(4506)は連日の年初来安値更新となりました。
一方、円高進行が一服したことなどから自動車株が買い戻され、三菱自動車(7211)やマツダ(7261)が値を上げ、SUBARU(7270)は再び年初来高値を更新しました。
また、ハイテク株では日立製作所(6501)、ソニー(6758)、シャープ(6753)などに見直し買いが入り、オリンパス(7733)は3日続伸で引けています。
その他では、NTTドコモ(9437)が3日連続で年初来高値を更新し、吉野家ホールディングス(9861)も年初来高値に迫る上昇となったのが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、サマンサタバサジャパンリミテッド(7829)が+20%超の大爆騰でストップ高となりました。一方、前日に急騰したサンバイオ(4592)や窪田製薬ホールディングス(4596)は反落となっています。