■【東京株式市場】 2019年9月9日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は「令和」になって初の5連騰、終値も21,300円超え
2019年9月9日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,318円(+118円、+0.6%) 5日続伸
- TOPIX 1,551.1(+14.0、+0.9%) 3日続伸
- 東証マザーズ株価指数 858.9(+3.3、+0.4%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,696、値下がり銘柄数:368、変わらず:87
- 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
- 年初来高値更新銘柄数:61、年初来安値更新銘柄数:13
東証1部の出来高は9億6,437万株、売買代金は1兆7,087億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末に発表された米国雇用統計に大きな波乱はなかったものの、目新しさにも欠けたこと等から模様眺めムードが支配的となりました。
そのような中、日経平均株価はほぼ終日プラス圏で推移しました。寄り付き直後は一時▲17円安ともたつきましたが、その後すぐにプラス圏へ浮上し、前場の半ばに一時+133円高まで上昇する場面も見られました。後場は21,300円を挟む攻防となりましたが、最後はその21,300円を超える5日続伸で引けています。
ちなみに、日経平均株価の5日続伸は4月11~17日(間に週末を挟む)以来であり、「令和」になってからは初となりました。
なお、TOPIXも同じような値動きで3日続伸となり、上昇率は日経平均株価を大きく上回りました。
■東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は24日連続で1,000億円を下回る
東証マザーズの出来高は4,764万株、売買代金660億円となりました。出来高は先週末より減少となりましたが、売買代金は増加しています。売買代金こそ増えたものの、個人投資家の物色意欲が続かず盛り上がりに欠けた商いとなっています。売買代金は24日連続で1,000億円を下回りました。
ただ、一部主力銘柄に買戻しが入り、株価指数は反発となりました。依然として900ポイント回復は遠いようですが、今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えそうです。
■オリンパスが7連騰で連日の年初来高値更新、NTTドコモは7日連続の年初来高値更新
個別銘柄では、ファナック(6954)とキーエンス(6861)のFA株が大きく値を上げ、SMC(6273)や安川電機(6506)など機械株も総じて大幅高となりました。
また、ハイテク株では半導体関連を中心に買戻しが進み、東京エレクトロン(8035)、HOYA(7741)、アドバンテスト(6857)などが年初来高値を更新し、信越化学工業(4063)も高値更新で引けています。ただ、アドバンテストはその後売りに押されて終値は下落しました。
さらに、同じハイテク株では、ソニー(6758)が再び年初来高値を更新し、オリンパス(7733)は7連騰の年初来高値更新で引けています。
その他では、NTTドコモ(9437)が7日連続の年初来高値更新となり、任天堂も再び高値を付けたことが目を引きました。
なお、消費増税で苦戦が予想されるファストフード株も買い戻される中、日本KFCホールディングス(9837)が年初来高値を更新したのも注目を集めました。
一方、ファーストリテイリング(9983)が軟調に推移し、ソフトバンクグループ(9984)とKDDI(9433)は続落となりました。
また、自動車株の一角も冴えない値動きとなり、日産自動車(7201)、ホンダ(7267)、スズキ(7269)などが小幅に値を下げています。
新興市場(東証マザーズ)では、アンジェス(4563)が大幅安となり、そーせいグループ(4565)、サンバイオ(4592)、窪田製薬ホールディングス(4596)など医療バイオ株が軒並み値を下げました。一方、ジーエヌアイグループ(2160)が爆騰となり、年初来高値を更新しています。