資産家とそうでない人の違いはたった一つ。前者はお金にはたらかせ、後者はお金のためにはたらいている、と言われています。
親が金持ちでないと自分もそうなれない、そんな思い込みは不要です。お金持ちの家の子が大きくなっても裕福なのは、ほったらかしでお金を貯める仕組みを知っていることが大きな理由の一つ。
そんな夢のような仕組みを整えることが、現在では可能になりました。逆に知っているのと知らないのとでは大きな差が生まれてくるのも、この仕組みの作り方。難しいことは一切ないので、2つに分けてご説明します。
■1. 給料の2割を投資にまわす
まず給料の2割を毎月、積み立てて投資します。
お金の使い方は増やしたあとで考えれば大丈夫。そもそも私たちが働く大きな目的も、お金を増やすこと。効率的に増やして、自由に使えばいいのです。汗水垂らして働いたお金だけが尊いわけではなく、お金の価値は皆同じです。
投資を始めるには証券会社に口座を開く必要がありますが、どこににすればいいか悩む方は、ネット証券で少しでも馴染みのあるところで、とりあえず開設してみましょう。
金融機関が空いている平日日中に時間がない方も、ネット証券なら簡単に口座開設できるので、店舗に出向く必要はありません。むしろ何も知らない初心者が金融機関を訪れると、顧客から手数料を取ることを生業としている彼らから手数料の高い商品を売られてしまうこともありえます。
何に投資したら良いか分からない方は、どの証券会社でも人気ランキングを公表しているので、そこから選ぶのもいですね。運用商品は、自分が内容を理解できて、損得を計算できるもののみ購入しましょう。金融機関での相談は、無料でもしないほうが吉。彼らとの関わりが深まれば深まるほど、コストは膨らみます。
いきなり給料の2割を投資にまわすことに不安を覚える方は、まず収入の8割で暮らすことを目標にしつつ、1割から始めてみてはいかがでしょうか。
■2. 現金を使わない
次に、現金を使わない生活を送りましょう。
クレジットカード、Suicaなどの電子マネー、ペイペイを始めとしたスマホ決済アプリの中から、生活圏内で使いやすそうなものを選んでください。そして、MoneyFowardなどの家計簿アプリと連動させ、お金を何に使ったか記録が残るようにします。
すると、収入に対して住居費が3割にもなっているとか、意図しない外食が多いとか、お酒やタバコに出費しすぎているとか、課題が見えてきます。
また、家計の相談をした相手から、生命保険や運用商品は買ってはいけません。お金については「相談する相手」と「購入する相手」を分けることが肝です。お金の運用で最も危険なのは、市場のリスクよりも人間なのです。
カードの明細や家計簿アプリでお金の動きを確認できるようになると、誰かに相談するまでもなく、解決する場合がほとんどです。
たとえば平日に車を使わないにも関わらず、駐車場代や車検代やガソリン代がかさんでいることなどが判明しつぁのなら、普段は公共交通全体を使い、休日はカーシェアに切り替えるといった方法があります。皆同じような悩みを抱えているので、それを解決してくれるサービスは既に市場に出回っています。
現金は毎回家計簿アプリに入力するのも手間な上に、記録をしない限り何に使ったか忘れてしまいます。政府もキャッシュレスを推進しており、コンビニなどお得なキャンペーンをしているところも多いので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
■まとめにかえて
ほったらかしでお金を増やす方法として、給料の2割を積立投資にまわして、現金を使わない生活で無駄をなくすことをし続けることを説明しました。その上で、投資では他人の判断を頼らないことも重要でしたね。
お金のために働き、またお金が足りなくなって働く――そんな”ラットレース”からは抜け出したいですよね。
お金を増やすことは難しいことではありません。増やす仕組みを整え、参考になる書籍や記事を読んで金融リテラシーを高めつつ、無理をしない程度に働いて、資産が増えていくのを待っていれば、それで充分です。
今回取り上げた方法はどれもそれほど時間をとらず、週末や平日夜など少し時間が空いた時にできることばかりなので、試してみていただければと思います。