まもなく受験シーズンも本番がやってきます。進学を機に地元を離れて一人暮らしをする人も多いのではないでしょうか。
■一人暮らしの不安とは?
地元を離れての生活は何かと不安がいっぱいです。知り合いも全くいない場所でおこなう慣れない家事や勉学は、はじめのうちはストレスになることでしょう。親御さんの中には子供の生活全般の不安に加え「お金を用意してあげられるだろうか」という不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
全国大学生活協同組合連合会の「2018年度保護者に聞く新入生調査報告書( https://www.univcoop.or.jp/press/fresh/report.html )」によると、私立大学下宿生が入学までにかかる費用は227万500円となっています。自宅通学の学生は153万500円となっているため、やはり一人暮らしの学生のほうがはるかに費用が必要なことがわかります。
また、一般受験の学生は自宅を出る直前まで受験勉強をしていたため、料理や掃除・洗濯などを学ぶ暇もなく上京してしまうという人もいるそう。「うちの息子、炊飯器の使い方わかのかしら…」なんて心配している親御さんもたくさんいます。
■スマートに新生活を始めるために
それでは、そんな不安に陥らないために、事前にできることはあるのでしょうか。まず、親が心配する費用面。こんな大金、急に用意するのはなかなか難しいですよね。
また、一人暮らしに必要な家事全般に関しても「受験勉強で忙しいのにかわいそう」と思わず、週末の時間のあるときなどにほんの数分でできる掃除や洗濯、時短レシピなどを伝授しておくと安心です。それでも「やっぱり料理は無理そう…」という人におすすめなのがコンビニごはんの活用です。まだまだ意外と知られていないのですが、最近のコンビニエンスストアは以前に比べ冷凍食品やお惣菜の種類が増え、健康面を考える上でも活用しない手はありません。
親としては「コンビニで済ませないできちんとスーパーへ買い物に行きなさい」なんて言ってしまいがちですが、スーパーで売っているものは家族向けの量で販売しているところも多く、とても一人では食べきれないものもたくさんあります。それに比べ、コンビニの商品は基本的に一人用のものが多いので、ちょっとだけ欲しい一人暮らしの若者にはピッタリな商品がそろっているのです。ちょっとした知識があるだけで、一人暮らしのスタートはグンと快適になります。
■都会の生活に慣れると地元がつまらない?
最初の頃は「やっぱり地元が一番落ち着く」といっていた若者たちも、都会に慣れてくると次第に地元への足が遠のいてきます。社会人になると「お盆と正月くらいは帰ってきなさい」なんてセリフをよく聞きますよね。それでは、都会にでた若者たちが田舎を敬遠する理由とはどのようなものなのでしょうか。
・「都会は田舎とは違い、かなりの男女平等です。
・「地元に帰るととにかく夜が早い。まあ、繁華街にでればそれなりにお店はやってはいます。でも、店員さんが昔の知り合いだったり、友達といるところを近所の人に目撃され、親に報告されたりするのであまり好きなようにできないというのが本音です。一度都会でそういったしがらみのなさを経験してしまうと、地元の狭い世界が窮屈に感じてしまいます」
最近の若者は、風習や伝統といったものに縛られる生活を特に嫌う様子。帰省のたびに口うるさくしていると、地元離れを加速させてしまうことにもつながるかもしれません。
■まとめ
衣食住のこと・お金のこと・これから先のこと。一人暮らしをはじめるのは期待と不安が詰まっています。我が子のドキドキの新生活は、楽しく希望に満ちたものにしてあげたいものですよね。
子供が自立する日は、突然やってくるわけではありません。いつか来るその日に向け、子供だけでなく親たちも少しずつ準備を整えてあげることで、お互い気持ちのよいスタートが切れるのではないでしょうか。