小さな子供の毎日は、そこら中に危険がいっぱいです。とくに乳幼児ともなれば、24時間365日、たとえ眠っているあいだでさえ、目を離すことにはためらいが生まれるもの。



保護者のかたは毎日、その緊張感と戦っているのではないでしょうか。どんなに気を付けて過ごしていても、乳幼児の悲しい事故や怪我のニュースは日々尽きることがありません。国民生活センターが平成28年に発表した「発達をみながら注意したい 0・1・2 歳児の事故( http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160114_1.pdf )」によると、12歳以下の事故のうち5割が0~2歳児の事故だといいます。またそのなかでも、自分で動けるようになる1歳児の事故が42%を占めています。



今では自宅内においても不慮の事故や怪我を防げる、乳幼児のための安全グッズが多数展開されています。注意に注意をかさねても、思いもよらない行動を起こす乳幼児のために、高額でなくとも防止として使用できる、好評価の多い安全グッズをみていきましょう。



■転倒から守る「貼るだけ」グッズ



子供が産まれるということになると、自宅のリビングや寝室を広い空間へと整理整頓したり、落下の危険性がある家具の配置を見直したりするかたも多いのではないでしょうか。しかし、いざ子供が生後半年以上の月齢になってくると、寝返りを経ておすわりし、つかまり立ちと、室内の家具やテーブルなどとの接触が急増します。まだ足裏でのふんばりも安定しないため、大人からすると「何も置いていない」「何も段差がない」ように見える床面でさえ、子供がつんのめることが多々あります。



さらに子供の転倒が危険なのは、着地時とっさに「手を付けない」こと。真っ先に手が出ないため、顔面や後頭部、おでこが床に直撃したり、ひいてはテレビ台やローテーブルの角に直撃して肌が陥没し、傷痕が残ったりということに…。



そんなときにせめて衝撃をやわらげられるのが、自宅の家具に両面シールで貼付するだけで、鋭利な家具の角をやわらかいクッションに変えられる、100円ショップ「セリア」の「コーナークッション」です。

4個入りなので、テーブルなどの四隅をカバーすることができますよ。家具のカラーを想定した白・ブラウンなどの色展開も豊富なので、自宅のインテリアに合わせてなじみよく設置できるのもうれしいですね。



■指の骨折を守るストッパー



やっと自力で自由に歩き回れるようになった子供には、何はともあれ、「すべて自分でやりたい」時期が訪れます。大人が自然にこなしていることを自分も同じようにやりたい!と、小さな体で重たいドアを開けようとしたり、まだ骨も弱くもろい指で、箱のふたを勢いよく閉めようとしたりします。



ただし子供の注意力では、結果的に指を挟んでしまい、骨折や、さらには指の切断をせざるをえないようなケースも多々起こっています。



「指はさみ」を防げる安全グッズは、設置場所によって展開されています。キャンドゥの「ドアストッパー」は、C字型クッション素材のストッパーをドアに装着し、完全に閉まらないようにするという安全グッズ。



ドアの蝶番側の隙間には、アカチャンホンポなどで手に入る「ゆびストッパー( https://akachan.omni7.jp/detail/789019500 )」のような隙間を埋めるタイプが便利です。ドアの開閉によって発生する蝶番の隙間に挟んで使用します。これで大人がドアを閉める際に、子供が後ろについてきていて、気づいたときには指を挟んでいた……なんていう事故も防げます。



■チャイルドロックに油断は大敵



消費者庁が平成30年に発表した「窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください!( https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_180314_0001.pdf )」では、子供の転落事故のうち46.7%が0~4歳で起きているといいます。近年のベランダには、鍵の開閉部に加えてチャイルドロックがついているいることがほとんど。

鍵を閉めて、チャイルドロックも掛けておけば、さすがに乳幼児が一人で開けることはないだろう……と、油断してはいけません。



子供は大人のすることを本当によく見ています。子供の見ている前でチャイルドロックの開閉まで日常的に行っていると、あっという間に子供も自力で開けられるようになるのです。とくにマンションの場合は、高層階であるほど小さな子供がベランダへ出ることの恐怖が高まりますよね。



100円ショップのダイソーで手に入る「アルミ網戸ストッパー(2個入)」は、備え付けの鍵・チャイルドロックに加えて、網戸をサッシ枠に固定し、開かなくしてしまう便利な商品。しかもワンタッチで開閉を切り替えられ、開ける必要があるときには1秒で操作できます。サッシの上部に取り付けることができるので、身長が160cm以上あるような子供でなければ、手を伸ばしてもほぼ開けることはできません。



ストッパーに加え、ガラス扉に吸着させられる吸盤もついた「サッシストッパー」はキャンドゥで見つかります。大人がベランダへ出ているときに、室内にいる子供が不用意に扉や鍵を閉めてしまったりするケースも防げるので、より幅広く使えますね。



■安全グッズで備えあれば憂いなし



必ず大人の目がある場所で、24時間子供を遊ばせていられるならよいのですが、昨今の核家族での育児、母子・父子2人でのワンオペ生活は社会問題でもあり、現実的には難しいものです。



大人が家事やお手洗いなどで席を外すほんの短時間でも、冷や汗をかかずに過ごせるよう、安全グッズの活用は必要不可欠です。不慮の怪我や事故で悲しい思いをするのは、保護者だけではなく何より子供本人。

コスパのよい安全グッズをうまく使用して、笑顔のあふれる育児ライフを送りたいですね。



【参照】
独立行政法人国民生活センター
「発達をみながら注意したい 0・1・2 歳児の事故-医療機関ネットワーク情報から-( http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160114_1.pdf )」
消費者庁「窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください!( https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_180314_0001.pdf )」
セリア公式ページ( https://www.seria-group.com/ )
ダイソー公式ページ( https://www.daiso-sangyo.co.jp/ )
キャンドゥ公式ページ( https://www.cando-web.co.jp/ )
アカチャンホンポ公式ネット通販( https://akachan.omni7.jp/top )



編集部おすすめ