■企業年収給与研究シリーズ
シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書( https://pdf.irpocket.com/C2503/T4TO/WHvV/eGlG.pdf )をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。
■キリンホールディングスの平均年間給与はいくらか
キリンホールディングス(提出会社)の2019年12月31日時点での平均年間給与は896.7万円と800万円を超えています。また、従業員の平均年齢は42.91歳となっており40歳を上回っています。平均勤続年数は15.6年となっています。
■キリンホールディングスの従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年12月31日時点で1070名。前事業年度に比べ、従業員数が急激に増えていますが、これは主に2019年7月1日付で子会社であるキリンを吸収合併したことによるものです。
また、連結の従業員数は3万1040名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 国内ビール・スピリッツ:4494名
- 国内飲料:3660名
- オセアニア綜合飲料:5181名
- 医薬:5267名
- その他:1万1068名
- 全社(共通):1370名
■過去4年の業績動向
キリンホールディングス(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、売上収益ですが、過去4年をみると増収傾向が続いています。2016年12月期には1兆8539億円であった水準が、2019年12月期には1兆9413億円となっています。
また、税引前利益については、2016年12月期の2081億円から2018年12月期の2468億円までは増益傾向にありましたが、2019年12月期は1168億円でした。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期利益は、2016年12月期は1489億円、2017年12月期は2419億円、2018年12月期は1642億円、2019年12月期は596億円となっています。
■まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。