上半期、芸能界をさわがせた浮気・不倫にともなう離婚問題。しかし、決して他人事とはいえないのも事実です。



厚生労働省の「令和元年(2019)人口動態統計の年間推計( https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/dl/2019suikei.pdf )」によると、2019年の離婚件数は21万組でした。離婚件数は昭和~平成に徐々に右肩上がりに増加し、ここ数年は横ばいになっているものの、10組が結婚すればそのうち3~4組は離婚に至るという割合です。



そのすべてが浮気・不倫が原因ではないにしろ、浮気がきっかけで離婚に至るケースも決して少なくないでしょう。今回は、そんな「浮気を繰り返す人」を見抜くポイントを、心理学に精通したメンタリストDaiGoさんのYouTubeからご紹介します。



■芸能人の浮気・不倫が世間を騒がせた上半期



2020年上半期は、芸能人の不倫・浮気の話題がよくワイドショーをにぎわせました。理想的な家族といわれていた夫婦が、夫側の不倫をきっかけに離婚を選択したニュースは記憶に新しいところです。その際、ネット上では「不倫したのだから当たり前」「1回くらい大目にみてもいいのに」など、さまざまな意見が飛び交いました。



自身のYouTubeチャンネルで、恋愛についての知識を数多く紹介されているメンタリストDaiGoさん。その動画のなかでも、浮気をされてしまったケース、これからの付き合い方に悩んでいる人におすすめなのがこちらの動画。



「1回目の浮気を許すと何が起きるか( https://www.youtube.com/watch?v=Z0ZdE1A4zWY&t=689s )」次に、この動画について内容を細かくみていきましょう。



■「メンタリストDaiGo」さんのYouTubeで浮気問題を考える



パートナーに浮気をされた場合、多くの人がショックを受け、今後の付き合い方について深く悩むことでしょう。しかし夫婦ともなると、そう簡単に離婚という選択をできないのも事実。

ならば、「1回浮気されたとしても、相手を信じて許そう」というのは正しいことなのでしょうか。



DaiGoさんは動画の中で、「1回許すんだったら、4~5回目も覚悟しなければならない」と断言しています。さらに、世の中には浮気する人のほうが多く、そうとう頑張って相手を探すか、上手に2人の関係を維持するなど努力をしないと、男女ともに浮気されてしまうおそれがあるというのです。



2011年にモントリオール大学が平均年齢23歳の男女を対象に浮気について調査した結果、「浮気をしたことがある」と答えたのは41%、「浮気をしてみたい」と答えたのは68%にものぼりました。平均年齢27歳の調査結果も同じような内容となり、浮気率はなんと4~5割、浮気願望のある人は7割にも及ぶことが分かったのです。



DaiGoさんは、1回浮気が発覚したら「浮気癖のある人とこれからも付き合っていくメリットがあるのか」を考え、それを受け入れられるなら関係を継続するのもありだといいます。それだけだと浮気された側はショックしかないですが、この動画では「浮気を繰り返す人を見抜く方法」「浮気防止対策」まで言及されているので、もう少しみていきましょう。



■「浮気を繰り返す人」を見抜く3つのポイント



「浮気しない人」を探すのはなかなか難しいという一方、浮気がバレたのち、反省して浮気をやめる人はいないのでしょうか。1回反省した人がどのくらい信用できるのかについて、1995年フローニンゲン大学が250人の男女を15年間追跡調査し、浮気の原因因子を調べた研究を紹介されています。その結果、下記の3つのポイントを満たす人は、73%の確率で浮気をする傾向にあったそうです。



1:周りに浮気の経験者が多い(肯定的な意見を持つ友達がいる)
2:過去に浮気をした経験がある
3:浮気に対して厳しい考え方を持っているかどうか(寛容であるほど繰り返す)



パートナーがこの3つのポイントを満たしている場合、浮気を繰り返すことを念頭においたほうが無難かもしれません。また、例えば夫の浮気がバレたとき、今後の防止策として女性の連絡先を全て消去させるといった対応をすることがあるでしょう。

上記の点からいうと、「女性ではなく、男性(男友達)の連絡先を消すべき」だとDaiGoさんは語ります。浮気に寛容な男友達の影響を断ち切る方が、浮気を繰り返す人には効果的なのだそうです。



■DaiGoさんの語るパートナーとの付き合い方は



浮気が許せなくても、生活のために我慢をするという人もいますよね。一方で、どうせ繰り返すのだったら、今回は離婚を踏みとどまって婚姻期間を延ばし、財産分与を狙うという戦略もありでしょう。



しかし、浮気をする人は不正をしやすいというデータもあるそうです。2019年に発表されたテキサス大学オースティン校とエモリー大学の金融学教授による分析結果では、浮気をする人は仕事でも不正を働く率が2倍も高かったといいます。そういった面から、浮気による精神的ダメージだけではなく、社会的なマイナスを被るおそれがあることも考慮しておきましょう。



人は浮気をしやすいというのも事実。パートナーとは日頃から「浮気のライン」について話し合い、ボーダーラインを決めておくことをDaiGoさんもすすめています。「信じていれば大丈夫」というふんわりした信用ではなく、最初から「ここまではいいけれど、ここからは嫌だ」ということをしっかり明確にしておくことが大切でしょう。




【参照】
厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計の年間推計( https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/dl/2019suikei.pdf )」
YouTube「メンタリストDaiGoの心理分析してきた( https://www.youtube.com/user/mentalistdaigo )」



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