■【東京株式市場】 2020年9月16日



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■株式市場の振り返り-日経平均株価は小反発、FOMC結果を控え模様眺めムードが続く



2020年9月16日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 23,475円(+20円、+0.1%) 小反発
  • TOPIX 1,644.3(+3.5、+0.2%) 小幅反発
  • 東証マザーズ株価指数 1,181.2(+28.8、+2.5%) 大幅続伸

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:1,357、値下がり銘柄数:732、変わらず:85
  • 値上がり業種数:9、値下がり業種数:24
  • 年初来高値更新銘柄数:107、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は11億6,886万株、売買代金は2兆1,398億円(概算)となり、いずれも前日に比べてほぼ横ばいでした。前日に続き目立ったニュースのない中、マーケットはFOMCの結果待ちの様相となりました。

ただ、積極的な売買が控えられたものの、売買代金は何とか7日連続で2兆円台を維持しています。



そのような中、日経平均株価は狭いレンジ内での値動きとなりましたが、最後は小幅上昇を維持して小反発で引けました。取引時間中の高値は23,506円(+52円)、安値は23,397円(▲57円)となり、値幅(高値と安値の差)は約109円となっています。



なお、TOPIXも同じような値動きで小幅反発となりました。



■東証マザーズ株価指数は大幅続伸、売買代金は105日連続で1,000億円超え



東証マザーズの出来高は1億1,228万株、売買代金は2,212億円となり、いずれも前日より増加しました。



久しぶりに出来高が1億株を超えるなど積極的な売買が目立ち、売買代金は105日連続で1,000億円を超え、3日連続で2,000億円を上回っています。



また、一部主力銘柄が買い戻されたこと等から、株価指数は大幅続伸となりました。ここから1,200ポイント回復を目指す動きが加速するのか注目されましょう。



ソフトバンクGが再び急騰で5日続伸、第一三共が約4カ月ぶりに上場来高値更新



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • ソフトバンクグループ(9984)
  • エムスリー(2413)
  • 東京エレクトロン(8035)

医薬品株が総じて買われ、第一三共(4568)が約4カ月ぶりに上場来高値を更新し、小野薬品工業(4528)、ロート製薬(4527)、ツムラ(4540)などが年初来高値を更新しました。



また、ソフトバンクグループが一時+6%高に迫るまで急騰し、これで5日続伸となっています。



その他では、ここ最近は株価下落基調だったエムスリーが買い戻されて+6%超高へ急騰する高値引けとなり、その最大株主であるソニー(6758)も急反発したのが目を引きました。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • ファーストリテイリング(9983)
  • ファナック(6954)
  • テルモ(4543)

「Go To トラベル」の東京追加で買われた銘柄が利食い売りに押され、東海旅客鉄道(9022)や日本航空(9201)が大幅安となりました。

さらに、本来は大きなメリット享受が見込めるエイチ・アイ・エス(9603)も大幅下落の4日続落となっています。



また、為替相場の105円/ドル前後の円高進行を懸念して輸出株も売られ、ホンダ(7267)、三菱自動車(7211)、日産自動車(7201)などの自動車株や、ニコン(7731)、キヤノン(7751)、リコー(7752)など精密機器株が大きく値を下げました。



その他では、ゆうちょ銀行(7182)が不正な預金引出しが明るみとなったことで売られましたが、下落は限定的に止まっています。



新興市場(東証マザーズ)では、慢性期脳梗塞の治療薬開発期待から、サンバイオ(4592)が大爆騰で連日のストップ高となりましたが、他のバイオ株の上昇は小幅に止まりました。



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