■【東京株式市場】2020年9月25日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、米国株の小反発でやや安心感が広がる
2020年9月25日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,204円(+116円、+0.5%) 3日ぶり反発
- TOPIX 1,634.2(+7.7、+0.5%) 3日ぶり反発
- 東証マザーズ株価指数 1,206.6(+16.3、+1.4%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,622、値下がり銘柄数:471、変わらず:83
- 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
- 年初来高値更新銘柄数:129、年初来安値更新銘柄数:5
東証1部の出来高は12億7,479万株、売買代金は2兆3,708億円(概算)となり、いずれも概ね前日並みでした(微増)。目立ったニュースはなかったものの、米国株の小反発や菅政権の政策実行期待などから買いが優勢となりました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しましたが、狭いレンジ内での値動きとなり、最後は3日ぶりの反発で引けました。取引時間中の高値は23,272円(+185円)、安値は23,154円(+67円)となり、値幅(高値と安値の差)は約118円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反発となりました。
■東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は110日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億5,323万株、売買代金は2,295億円となり、いずれも前日より減少しました。
ただ、減少したとはいえ、個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は110日連続で1,000億円を超え、連日で2,000億円を上回っています。
また、主力銘柄に買戻しが入ったことで株価指数も反発し、再び終値で1,200ポイントを超えました。
■SG-HDがストップ高の爆騰、大幅赤字転落の西武HDが一時▲12%弱安の暴落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- 日東電工(6988)
- ソフトバンクグループ(9984)
前日に日立物流(9086)との経営統合を見送ることを発表したSGホールディングス(9143)が、保有する日立物流株の売却益計上を含めた業績上方修正が好感され、+15%弱高の爆騰でストップ高のまま引けました。なお、日立物流は大幅下落となっています。
また、この日はSGホールディングス以外の“巣ごもり生活”関連銘柄が買い戻され、神戸物産(3038)が一時+7%超高へ急騰し、サンドラッグ(9989)が年初来高値を更新するなどドラッグストア株も値を上げました。
その他では、前日に2,000円のPCR検査(唾液の採用)を発表したソフトバンクグループが一時+2%超高まで上昇しましたが、結局は上げ幅を縮小して引けています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- アドバンテスト(6857)
- オリンパス(7733)
- 京セラ(6971)
前日に今期業績(2021年3月期)が過去最大の最終赤字(▲630億円)に転落する見通しを発表した西武ホールディングス(9024)が売られ、一時▲12%安に迫る暴落となりました。
また、同じ鉄道輸送関連では、九州旅客鉄道(9142)が▲284億円の最終赤字に陥ると発表。既に数千億円の巨額赤字転落を公表済みの他のJR企業への懸念が再拡大し、東日本旅客鉄道(9020)や西日本旅客鉄道(9021)が大幅下落となっています。ちなみに、JR九州は小幅上昇となりました。
その他では、前日に発表した四半期決算が期待外れだった日本オラクル(4716)が一時▲10%安に迫る暴落となったことが目を引きました。