私は過去、地方銀行に勤務しており、多くのお客様と取引をしてきました。



その中でお金持ちの人とお金がない人にはある共通の思考の違いが存在することに気付きました。



そこで今回は、お金持ちとお金がない人の思考の違いについて考えていきます。



■お金持ちとお金がない人の思考の違い・その1



月の収支を把握しているかどうか

1つ目の思考の違いは、1ヶ月の収入と支出をざっくりと把握しているかどうかです。



例えば、「1ヶ月の収入はおおよそこのくらいで、生活費や固定費を引くと大体これくらい余る」とすぐに答えられる人は把握しているといえるでしょう。



逆に、お金の収支を把握せずに生活をしていると、現在の収支バランスが見えないため、将来に向けての資金形成ができません。



収支を管理するのが大事なのは何も個人だけではありません。企業においてもキャッシュフローの管理は極めて重要です。銀行が貸出先で重視しているのは資金繰り、まさにキャッシュフローです。



このように、個人や法人に限らず、お金持ちの人の多くにに共通することは、自分の収支バランスを把握していることなのです。



■お金持ちとお金がない人の思考の違い・その2



お金持ちはいい意味でせこい

2つ目の思考の違いは、お金持ちの人はせこいことです。



これは、裏を返せば賢くお金と付き合っているという意味になるからです。



例えば、格安SIMを利用して携帯料金を抑えたり、ポイント還元が高い電子マネー決済を使ったりしています。



「いい意味でせこい」というのは、普段は出費を抑えていても、使う時には思いっきり使うというメリハリのことです。



企業において収益を出すために重要なのは売上を増やすというのが大事なことは誰もが認識しているとは思いますが、より確実なのは支出を減らすことです。これも個人や法人関わらず同じことです。



このように、お金持ちはお金の使い方にメリハリがあり、出費が抑えられる部分は抑えて、使う時には思いっきり使ういい意味で、「せこい」方が多く見られます。



■お金持ちとお金がない人の思考の違い・その3



お金に働かせる

3つ目の思考の違いは、お金持ちの人は自分が働いてお金を稼ぐだけで終わらず、稼いだお金を働かせています。



具体的には、稼いだお金を投資に回すということです。



今の日本では、ただお金を稼いで銀行や郵便局に預けていてもほとんど利子がつかないため、複利の効果を得られません。



そこで重要なのが、株式や投資信託に稼いだお金を回して運用することです。



「投資」と「投機」の違いは良く語られますが、「投資」はお金に働いてもらうことを意味し、「投機」は自分自身が投資のタイミングをはかりながら忙しくお金を増やすために動いている状況という整理が分かりやすいかもしれません。



株式や投資信託を運用する場合、銀行員に進められた金融商品を購入するのではなく、しっかりとした知識を身に付け、自分で選んだ商品を運用することがおすすめです。



銀行ではその時に販売したい商品をお客様にすすめてしまいがちで、本当にお客様の目的に合った商品とは限らないからです。



■お金持ちとお金がない人の思考の違い・その4



流行に敏感か

4つ目の思考の違いは、お金持ちの人は、常にアンテナを張り巡らせて最新情報の取得を欠かさないという点です。



トレンドに乗り遅れないことは、新たなビジネスのヒントになったり、自分自身のライフスタイルに役立つことがあったりしますので非常に重要です。



お金がない人は、現状維持に労力を割いていることが多いため、新しいことを取り入れている人が少ないようです。



その結果として、大きなチャンスを逃すことにもなってしまうのです。



■まとめにかえて



今回は、元銀行員の目線から「お金持ちとお金がない人の思考の違い」について解説しました。



最も大きな違いは、「現状に満足しているか」という点です。



お金持ちの人は、現状に満足せず、常に挑戦し続けています。



これはビジネスとプライベートのどちらでも言えることで、挑戦するからこそ大きなチャンスを逃しません。



対してお金のない人は、現状維持をするのが精一杯で、新たな挑戦ができていません。そのため、もしかすると大きなチャンスを逃しているかもしれません。



常に挑戦し続ける心を持って、なにかひとつでも新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



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