万が一の備えとして保険に入る人も少なくありません。例えば病気に対応する医療保険、車で事故を起こしたときのための自動車保険、そして火事や台風に備える火災保険など種類は様々です。



その中でも今回は火災保険について見ていきます。東晶貿易㈱が運営する「保険のはてな」の「火災保険の加入状況と保険金申請の経験に関するアンケート」( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000005088.html )をもとにしていきましょう。



■火災保険に入っているのは約半数



東晶貿易㈱が運営する「保険のはてな」の調査において、火災保険や火災共済に入っているかと質問をしたところ、53%が「入っている」と回答しています。



「火災保険」の保険金申請をするのは6人に1人。最も多かった被害とは?

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火災保険に入っている人の割合(出典:東晶貿易㈱が運営する「保険のはてな」の調査より)



■保険金を申請したことがある人はどのくらいいる?



火災保険に加入している人に、保険金申請をしたことがあるか質問をしました。その結果15%の人が申請したことがあると回答。これは6人に1人程度と考えることができます。



火災保険は火災だけではなく、台風や竜巻、浸水や土砂崩れなどの水害などにも対応していますから、いろいろな災害での被害を受けていることがうかがえます。



■保険金の申請。どんな災害が多いの?



保険金申請を行なった人に対して「どのような内容で申請を行なったのか」と聞いたところ、最も多かったのは「風災(台風や竜巻)で34.7%、次いで「火災」の31.6%、「破損・汚損」で27.6%、「水害(浸水・土砂崩れ)」で24.0%、「落雷」の10.7%と続きます。気象庁によると、台風の上陸数は年間で5つ程度です。(※1)( https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/landing/landing.html )ただ接近数では、2018年が16、2019年が15で、これらの台風によって大きな被害が出たようです。(※2)( https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/accession/accession.html )



「火災保険」の保険金申請をするのは6人に1人。最も多かった被害とは?

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どんな被害で保険金を申請したのかについて(出典:東晶貿易㈱が運営する「保険のはてな」の調査より)



■保険金申請は通りやすい?



保険に入っていても、いざというときにきちんと支払われるのかは心配でしょう。

実際に保険金申請を行なった火災保険の加入者のうち、審査を通過して保険金を受け取った人はどのくらいいるのでしょうか。この調査によると94.4%の人が審査を通過していることがわかりました。



火災保険を保険金申請をするときには、専門家に見積もりの依頼をして損害保険鑑定人の調査が行われるのが一般的です。実は筆者も一度見積もりを依頼して、保険会社に火災保険申請をしたことがあります。実際の見積もりよりも金額は少なくなりましたが、保険金は支払ってもらえました。



一方で5.6%の人が申請をしても保険金が下りなかったと回答しています。必ずしも保険金申請が通るわけではないこともわかりました。



■まとめ



住宅購入をしたら入っておきたい火災保険。万が一の備えがあると安心です。とはいえこのような保険金申請をしないのが一番いいのは確か。保険金を支払っているけれど、もらわない方がいいというなんだか複雑な心境になってしまいますね。



【参考】

「火災保険での保険金申請の経験についての調査」( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000005088.html ) 東晶貿易㈱



調査期間:2020年9月~10月5日
調査対象:20歳~59歳の男女2405人(内訳:男性1,070人・女性1,335人)
調査エリア:全国



(※1)「台風の上陸数(2019年までの確定値と2020年の速報値)」( https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/landing/landing.html ) 気象庁
(※2)「台風の全国への接近数(2019年までの確定値と2020年の速報値)」( https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/accession/accession.html ) 気象庁





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