■【東京株式市場】 2020年11月13日



すかいらーくHDなどファミレス株がコロナ第3波で急落! 日経...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は9日ぶりに反落、利益確定売りに押されるも底堅く推移



2020年11月13日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 25,385円(▲135円、▲0.5%) 9日ぶり反落
  • TOPIX 1,703.2(▲23.0、▲1.3%) 続落
  • 東証マザーズ株価指数 1,245.0(+23.5、+1.9%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:341、値下がり銘柄数:1,789、変わらず:46
  • 値上がり業種数:1、値下がり業種数:32
  • 年初来高値更新銘柄数:48、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は13億3,373万株、売買代金は2兆7,215億円(概算)となり、いずれも概ね前日並みでした。



米国株の反落に加え、国内の新規感染者数増加の第3波を懸念する動きが顕著となり、模様眺めムードが強まりました。

ただ、ミニSQ算出(11月限)に伴う嵩上げもあり、売買代金は概ね前日並みを確保しています。



そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移し、9日ぶりの反落となりました。ただ、利益確定売りに押されはしたものの、下落は限定的だったようです。取引時間中の高値は25,456円(▲64円)、安値は25,215円(▲305円)となり、値幅(高値と安値の差)は約241円でした。



なお、TOPIXも同じような値動きで続落となり、下落率は日経平均株価を大きく上回って引けています。



■東証マザーズ株価指数は3日続伸、売買代金は31日連続で2,000億円超え



東証マザーズの出来高は1億2,403万株、売買代金は2,981」億円となり、いずれも前日より増加しました。



売買代金は143日連続で1,000億円を超え、31日連続で2,000億円を上回るなど高水準を維持しています。



また、主力銘柄が買い戻されたこと等から、株価指数も堅調に値を上げて3日続伸となり、再び着々と1,200ポイントを固めています。



■ファーストリテイリングが連日の上場来高値更新、コロナ第3波襲来で外食関連株が急落



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • ファーストリテイリング(9983)
  • 東京エレクトロン(8035)
  • エムスリー(2413)

DCMホールディングス(3050)の傘下に入ることを表明していた島忠(8184)が一転、ニトリホールディングス(9843)からの買収提案を受け入れるというニュースが流れました(注:引け後に正式発表)。



これを受け、袖にされたDCMホールディングスを含めて3社とも株価が堅調に推移しましたが、株式市場では概ね織り込み済みだったため、極端に大きな値動きは見られませんでした。



また、売りに押された自動車株の中で、前日に大幅赤字決算を発表した日産自動車(7201)が悪材料出尽くし期待から買われ一時+9%高まで急騰し、既に決算発表が終わっているスズキ(7269)は年初来高値を更新しています。



その他では、日経平均株価への寄与度の高い値嵩株が買われ続け、ファーストリテイリングや東京エレクトロンが上場来高値を更新したのが目を引きました。

特に、ファーストリテイリングは1週間で最大+11%弱上昇し、3月中旬のコロナ暴落時に付けた安値から2倍超となっています。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • ファナック(6954)
  • トレンドマイクロ(4704)
  • KDDI(9433)

新型コロナウイルスの新規感染者数増大(第3波)の影響が続き、この日はとりわけ、外食関連銘柄が軒並み大幅下落となりました。再度の休業要請懸念が残る居酒屋株では、鳥貴族(3193)が一時▲8%弱安、串カツ田中ホールディングス(3547)が一時▲6%超安と揃って急落し、ワタミ(7522)も▲5%弱安の大幅下落で引けました。



また、ファミレス株も大幅続落となり、ロイヤルホールディングス(8179)が一時▲7%安に迫る急落となり、前日に閉鎖店舗数の拡大(実施済み含めて合計200店舗閉店)を柱とするリストラを発表したすかいらーくホールディングス(3197)も一時▲5%超安に急落しています。



なお、「Go To トラベル」の延長を望む声が日増しに増える中、ポイント混乱の続く「Go To イート」が延長なしで予定通り終了する見込みとなったことを受け、ぐるなび(2440)が▲9%弱安まで売られる連日の急落となったことが注目を集めました。



その他では、九州旅客鉄道(9142)やANAホールディングス(9202)などの輸送株も急落し、大規模イベントの観客制限(最大50%)が2月まで延期されることが決まったことを受けて、東京ドーム(9681)が▲7%弱安の急落となりました。



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