同じように仕事をしていても、難なく昇級昇格して年収が上がっていく人もいれば、その逆の場合もあるものです。その差は一体どこにあるのでしょうか。

今回は年収が上がりやすい人とそうでない人の特徴について、4人の管理職に聞いてみました。



■役員や管理職に顔が売れている人は年収が上がりやすい



「役員や管理職の面々には、何かしらの方法で顔を売っておいたほうがいい」と話すのは、IT企業で管理職として働くAさんです。Aさん曰く、いわゆる”上の人たち”と少しでも多く接点を持っておくことが大切とのこと。



「昇格を検討するとき、やはり周りの管理職や役員に顔がよく知られている社員のほうが推薦したときに理解が得られやすい。推薦したのに『誰それ?』とか『なんのプロジェクトやってた人だっけ?』という反応しか出ないような候補者だと説明が大変だし、承認されにくいのでこちらもやりづらい」とのこと。



さらに役員や管理職から好かれていたら、「あぁ、あの人頑張っていたよね」と昇格にすんなり賛成してくれるのだとか。そうなると結果的に年収が上がりやすくなるというわけですね。



■リーダーシップを発揮して目立つことが年収アップの鉄則



「とにかく社内で目立つ存在になっておいたほうがいい」と話すのは、出版関係の企業で働くBさんです。「昇格を目指すなら、目立ってナンボだと思う。他部署からも『あの部のあの人に任せておけば大丈夫』という存在になることができれば、評価されてボーナス査定もよくなる」とのこと。



「特にリーダーシップがある人は、『あの人はしっかりしてる』とか『あの人頼りになるよね』という見方をされて注目が集まるし、注目が集まれば自然とデキる人という印象になるから昇格しやすい」のだそう。



「存在感があれば、人事考課のときに『え!? この人まだリーダー層じゃないの? マネジメント層になってもいいくらい能力があるのに』というような話になったりもするし、そういう人は『もう昇格してもいいよね』という結論になる」とBさん。

たしかに、リーダーシップを発揮して目立つ存在になっておくと人事考課のときに有利に働きそうです。



■小さなミスを隠すタイプが昇格しづらくなるワケ



「小さなミスを隠してしまう人は昇格しづらいと思う」と話すのは、金融機関で働く管理職Cさんです。「プライドが高いのか、小さいミスをひた隠しにしてしまう人がいる。そういうタイプは普段から隠すことがクセになっていて、隠し慣れているからどんな致命的なミスも隠してしまう」のだそう。



「そんなことを繰り返して部署内だけで隠し切れないようなミスをしてしまうと、『なんでそこまで放っておいたの?』『なんで隠していたの?』『誰が隠していたの?』と、話が広がって大ごとになってしまう」と続けるCさん。



「するとどうしても責任追及は免れず、失敗が他の役員や管理職に伝わってしまい印象が悪くなるのだとか。「管理職としては大きな話になってしまう前、できるだけ小さなミスのときに目を摘んでおきたい。そうすれば、変な話、部署内でもみ消せるくらいで済むはず。だから、そういうリスクがあるタイプは昇格させづらい」と話していました。



■会議やミーティングで発言しない人は年収が上がらない?



「会議や打ち合わせの場に参加するだけで、一言もしゃべらない人はなかなか年収が上がらないんじゃないかな」と話すのは、IT企業で働くDさんです。



「最近の若い人に多いように思うけれど、ミーティングや会議の場で何も発言せずに、聞いている顔だけしてやり過ごす人って何がしたいのかな。意見を言わない会議は出席している意味がないし、誰もその人の存在に気付かないまま終わることもある。

いろんな会議に顔を出して自分の意見を言って顔を覚えてもらうことが大事。質問でもいいし、反対意見でも賛成意見でもいい」とDさん。



「発言しない人は仕事に積極的ではないのかなと思うし、『この人、意見も言わずになんのために参加しているの?』というネガティブイメージしか抱けない。そうすると上層部から好印象を持たれない。会議の中で発言し、自分の意見を言ったり、行動で示したりしていかないと周囲から認められない」と話してくれました。



■おわりに



年収が上がりやすい人、上がりにくい人の特徴について管理職にある人たちに話を聞いてみました。周囲に当てはまる人がいるかもしれません。自分の行動についてもチェックしてみて、年収が上がる人の特徴をできる範囲でマネしてみてくださいね。



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