■【東京株式市場】 2020年12月14日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、FOMC結果待ちで積極的な売買見られず
2020年12月14日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 26,732円(+79円、+0.3%) 3日ぶり反発
- TOPIX 1,790.5(+8.5、+0.5%) 続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,187.8(+1.7、+0.2%) 小幅続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,333、値下がり銘柄数:755、変わらず:92
- 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
- 年初来高値更新銘柄数:96、年初来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は11億5,345万株、売買代金は2兆3,331億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。
先週末のメジャーSQを波乱なく終えたものの、今度は今週予定されているFOMCの結果待ちのスタンスが強くなり、一気に模様眺めムードとなりました。
そのような中、日経平均株価はやや方向感に乏しい値動きの結果、3日ぶりの反発となりました。ただ、後場に入ってからは上げ幅を縮小する展開だったようです。取引時間中の高値は26,870円(+218円)、安値は26,648円(▲4円)となり、値幅(高値と安値の差)は約222円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となりました。また、取引時間中には年初来高値を更新し、約2年2カ月ぶりに1,800ポイントを回復する場面も見られています。
■東証マザーズ株価指数は小幅続伸、売買代金は8日連続で2,000億円を下回る
東証マザーズの出来高は6,541万株、売買代金は1,273億円となり、いずれも先週末より減少しました。
売買代金は163日連続で1,000億円を超えましたが、8日連続で2,000億円を下回っており、個人投資家の様子見スタンスは強まったままのようです。
なお、株価指数は小幅続伸となりましたが、終値では依然として1,200ポイントを下回っています。
■脱炭素の本命トヨタが大幅高で4日続伸、次期戦闘機の開発主導報道の三菱重工が急騰
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- 東京エレクトロン(8035)
- ファーストリテイリング(9983)
政府や東京都が相次いで目標値を掲げた脱炭素化社会を手掛かりとして、燃料電池車や全固体電池技術で先行するトヨタ自動車(7203)への見直し買いが続き、これで4日続伸となって年初来高値に迫ってきました。
また、ゲーム関連では「スイッチ」販売好調の任天堂(7974)が大幅高の7連騰で年初来高値を更新し、約12年ぶりの高値を付けています。
その他では、次期戦闘機の配備に向けた開発体制を主導すると報道された三菱重工業(7011)が+8%高に迫る急騰となり、川崎重工業(7012)やIHI(7013)など防衛関連銘柄も軒並み急騰したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- テルモ(4543)
- ヤマハ(7951)
- オリンパス(7733)
コロナによる外出自粛を背景に、美顔器による自宅美容ニーズの高まりで株価上昇が続いたヤーマン(6630)が、先週末の好決算発表で材料出尽くしとなり、終値でも▲12%安に迫る暴落となりました。
また、既に「鬼滅の刃」キャンペーンが終了したにもかかわらず株価上昇が続いていたくら寿司(2695)が急反落となり、12日ぶりの反落となっています。
その他では、東京を目的地とするGo To トラベルが一時停止となる観測報道を受け、オリエンタルランド(4661)が取引時間中に上場来高値を更新した直後から売りに押されて下落したことが目を引きました。