■【東京株式市場】 2021年2月4日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、ハイテク株の不振で終日マイナス圏
2021年2月4日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 28,341円(▲304円、▲1.1%) 4日ぶり反落
- TOPIX 1,865.1(▲5.9、▲0.3%) 4日ぶり反落
- 東証マザーズ株価指数 1,262.3(+3.3、+0.3%) 4日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,111、値下がり銘柄数:984、変わらず:91
- 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
- 昨年来高値更新銘柄数:48、昨年来安値更新銘柄数:0
東証1部の出来高は13億4,443万株、売買代金は2兆8,045億円(概算)となり、いずれも概ね前日並みでした。依然として続き決算発表以外は目立った材料に乏しい展開が続きましたが、それでも閑散相場とはならず、売買代金は2兆8,000億円レベルを維持しました。
そのような中、日経平均株価はハイテク株の下落などにより終日マイナス圏で推移し、4日ぶりの反落で引けました。取引時間中の高値は28,600円(▲46円)、安値は28,325円(▲321円)となり、値幅(高値と安値の差)は約275円です。
なお、TOPIXも同じような値動きで4日ぶりの反落となりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まっています。
■東証マザーズ株価指数は4日続伸、売買代金は4日連続で2,000億円を下回る
東証マザーズの出来高は6,570万株、売買代金は1,539億円となり、いずれも概ね前日並みでした。
個人投資家の物色意欲が盛り上がりを欠く中、売買代金は197日連続で1,000億円を上回りましたが、4日連続で2,000億円を割り込んでいます。
なお、株価指数は主力銘柄を中心に買い戻されて4日続伸となりましたが、前日同様に上値の重い展開となりました。
■好決算のソニーが爆騰して昨年来高値更新、決算数字が失望感を買った花王は急落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ソニー(6758)
- ソフトバンクグループ(9984)
- KDDI(9433)
前日に今期業績(2021年3月期)の最高益更新見通しを発表したソニーが一時+11%高に迫る爆騰となり(昨年来高値を更新)、終値も+10%弱で引けました。
また、同じハイテク株では、日立製作所(6501)も大幅高で昨年来高値を更新しました。ソニーの爆騰の陰であまり目立ちませんでしたが、約18年ぶりの高値を付けています。
その他では、株式売買手数料の増加が鮮明になったことから証券株が買われ、野村ホールディングス(8604)が昨年来高値を更新し、大和証券グループ本社(8601)も大きく値を上げました。
さらに、ネット証券株はもう一段の上昇となり、マネックスグループ(8698)は+9%超高の急騰で昨年来高値を更新し、SBIホールディングス(8473)も急騰して引けています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- 東京エレクトロン(8035)
- ファナック(6954)
米国の半導体指数の軟調を受け、株価上昇が続いてきた半導体関連と電子部品が総じて大幅安となりました。
半導体関連では、東京エレクトロン、アドバンテスト(6857)、SUMCO(3436)、信越化学工業(4063)がいずれも大幅下落となり、電子部品株では日本電産(6594)、村田製作所(6981)、TDK(6762)、太陽誘電(6976)などが大幅安で引けました。
その他では、前日に発表した決算数字に物足りなさが残った花王(4452)が▲8%超安へ急落して安値引けとなったことが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、前日に代表取締役(妻は有名キャスターでTBSの夜のニュースを担当)の不倫行動が週刊誌で大々的に報道され、愛人の存在と不倫の事実を認めて謝罪した代表取締役の辞任を発表したオンライン診療システムを手掛けるメドレー(4480)が、一時▲4%超安へ大幅下落したことが注目されました。