■【東京株式市場】 2021年2月17日



ワクチン接種開始でJALやANAなど大幅高! 日経平均株価は...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は利益確定売りで3日ぶり反落、TOPIXは8連騰ならず



2021年2月17日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 30,292円(▲175円、▲0.6%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,961.4(▲3.5、▲0.2%) 8日ぶり反落
  • 東証マザーズ株価指数 1,294.4(▲26.2、▲2.0%) 5日ぶり大幅反落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:1,145、値下がり銘柄数:965、変わらず:84
  • 値上がり業種数:17、値下がり業種数:16
  • 昨年来高値更新銘柄数:77、昨年来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は13億7,152万株、売買代金は2兆7,670億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。決算発表も終わりに近づいて手掛かり材料に乏しかったため、やや様子見スタンスが強まりました。

それでも売買代金は2兆8,000億円に迫る水準を確保しています。



そのような中、日経平均株価は利益確定売りに押されて3日ぶりの反落となりました。取引時間中の高値は30,398円(▲69円)、安値は30,191円(▲276円)となり、値幅(高値と安値の差)は約207円。



なお、TOPIXも同じような値動きで8日ぶりの反落で引けました。ただ、下落率は日経平均株価より小幅に止まっています。



■東証マザーズ株価指数は5日ぶり反落、売買代金は5日連続で2,000億円超え



東証マザーズの出来高は1億1,261万株、売買代金は2,583億円となり、いずれも前日より減少しました。減ったものの、個人投資家の物色意欲は強く、売買代金は205日連続で1,000億円を上回り、5日連続で2,000億円を上回っています。



一方、株価指数は利益確定売りに押されて▲2%安の大幅下落となり、5日ぶりの反落となりました。終値でも4日ぶりに1,300ポイントを割り込んでいます。



■マネックスGが爆騰して怒涛の12連騰、エムスリーなどコロナ禍での成長銘柄が大幅安



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • ファーストリテイリング(9983)
  • 資生堂(4911)
  • 電通グループ(4324)

この日も仮想通貨の値上がりを背景にネット証券株が買われ、マネックスグループ(8698)は一時+12%高に迫る爆騰の12連騰で昨年来高値を更新し、GMOフィナンシャルホールディングス(7177)は一時+18%高の大爆騰で同じく昨年来高値を更新しました。



また、この日から医療関係者先行でコロナワクチンの接種が開始されたことを受け、通常事業への回帰期待感から日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)が揃って+4%超高の大幅上昇となり、エイチ・アイ・エス(9603)が一時+9%超高へ急騰、債務超過に転落したKNT-CTホールディングス(9726)も一時+12%超高の爆騰となっています。



その他では、鉄鋼需給の引き締まりから日本製鉄(5401)やJFEホールディングス(5411)など鉄鋼株が急騰したことが目を引きました。



加えて、昨今の原油価格上昇や穀物・食料品価格の急騰を背景に商社株が買われ、三菱商事(8058)、三井物産(8031)、伊藤忠商事(8001)が揃って昨年来高値を更新したことが注目を集めたようです。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • 東京エレクトロン(8035)
  • エムスリー(2413)
  • TDK(6762)

ハイテク株は高安まちまちでしたが、前日に買い戻された半導体関連や電子部品株の一角が急反落し、東京エレクトロン、TDK、HOYA(7741)、太陽誘電(6976)などが大幅安となりました。



また、先日の地震の影響で部品供給に遅延が生じたため、国内生産ラインを一部休止しているトヨタ自動車(7203)が続落となり、デンソー(6902)など部品メーカーも値を下げています。



その他では、この日から医療関係者先行でコロナワクチンの接種が開始されたことを受け、コロナ禍で上昇した銘柄に対する手仕舞い売りも続きました。



エムスリーが一時急落し、SGホールディングス(9143)、神戸物産(3038)、大幸薬品(4574)、スクエア・エニックス・ホールディングス(9684)などいずれも大幅安で一相場終わった雰囲気が強くなったことが目を引きました。ただ、任天堂(7974)は引き続き買われて昨年来高値を更新しています。



新興市場(東証マザーズ)では、先週に爆騰して上場来高値を付けたメルカリ(4385)が、EC関連物色一巡で一時▲9%安へ迫る急落となりました。



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