気軽にできる愛車のメンテナンスの一つとして挙げられるのが洗車です。



こだわりを持っている人もいれば手短に終わらせたいという方もいらっしゃる、言わば奥が深いのが洗車の世界。

中でも短い時間で洗うことができるのがガソリンスタンドなどで行う機械洗車ですが、洗車機はボディに傷がつくからやめた方が良いともよく言われます。



そこで本記事では、洗車機で車を洗うと本当に傷がつくのかという点に加えて、車を傷つけにくい洗車の方法について解説していきます。



■洗車機での洗車は傷つきやすいのか?



まず結論から言うと、最新式の洗車機であればボディ表面につく洗車傷は最小限に抑えられます。洗車機を発売しているメーカー各社はできる限りボディに負担をかけないように日々研究しており、改良が重ねられているからです。



確かにひと昔前にあった洗車機は、見るからに硬そうなナイロンブラシでゴシゴシ洗っていたので傷がつきやすかったですが、今の洗車機はコンピュータ制御されていますし、何より傷を抑えるためにスポンジや布製のブラシを使っているので洗車傷がつきにくくなっています。



■手洗い洗車は必ず傷がつかないというわけではない



洗車機は傷がつきやすいから手洗い洗車をするという方もいらっしゃると思います。ですが、たとえ手洗い洗車だとしても、間違った洗い方をすれば洗車機を使った洗車よりもはるかにボディに傷がつきやすくなるということは覚えておかねばなりません。



たとえば、一つのスポンジでボディ全体を洗ったり、水をあまり使わずに洗車をすることはボディに対して優しさが全くないどころか、かなりの負荷をかけることになるということは知っておくべきでしょう。



筆者が考える洗車の大原則は「水を惜しげなく使ってスポンジは2個以上使う」ということと、「太陽が出ているときに洗車をしない」ということです。



また、雨の日には車を洗わないという方が多いかと思いますが、逆に雨が降っている方が水道水に含まれたカルキなどの成分がボディに付着したまま乾かないため、むしろ塗装面には優しいので敢えて雨の日に洗うのもおススメしたいところです。



実際は車がキレイな状態を保っておきたいので雨が降っていない日に車を洗うことが多いですが、こうした考え方もあるということを頭の片隅に入れておいていただけたらと思います。



■手洗い洗車をするときの基本はコレ



それでは手洗い洗車をする際の”基本のキ”を紹介します。

洗車の初心者はこのステップを見て実践してみてくださいね。



①タイヤとホイールを洗う

ボディを洗う前にタイヤとホイールを洗いましょう。



まずはたっぷりの水をかけて砂ぼこりを落とします。その後、洗剤をしみこませたスポンジでホイールを洗います。この時使うスポンジは、手のひらサイズ位の小さいものを使うと細かいところまで洗えるのでおすすめです。



タイヤを洗う際にはブラシなどを使って汚れを落としてください。



②ボディを洗う

ボディを洗う際にも気を遣いたいポイントがあります。それは「できるだけボディを傷つけない」ということです。そして、ボディを傷つけない洗車のポイントは次の3点です。



  • 水を惜しげなく使う
  • スポンジは2つ用意する
  • 洗う方向は一定方向
  • まずは水をいっぱい使ってボディに付いた砂ぼこりを落とし、たっぷりの泡をしみこませたスポンジで汚れを洗い流すのがボディに優しい洗車です。



    その際に使うスポンジは、「ボディ上部用」と「ボディ下部用」を用意するのがベスト。



    ボディ下部には路面から巻き上げた砂利などが付着している場合があるので、その部分に使ったスポンジでボディ上部を洗うと余計な傷をつけてしまう恐れがあるからです。



    また、車を洗う際には円を描くようにして洗うと洗車傷が目立ってしまうので、一定方向にこするようにしましょう。さらに炎天下で車を洗うようなことがある場合は、水染みを防ぐためにボンネットやドアなどパネルごとに洗うようにしましょう。



    ③拭き上げも一定方向で

    ボディを洗うときに一定方向にこすっても、水分を拭き取るときに円を描いてしまうと意味がありませんので、洗ったときと同じ方向に拭き上げるのをおすすめします。



    このとき、水染みが付きにくくするために、一度に広範囲を拭き上げることができる大判のタオルなどを用意しておくのもお忘れなく。



    ■おわりに



    洗車の世界は非常に奥が深く、洗車グッズだけをとっても一つ買ったらまた違うのが欲しくなるという「沼」とも言える領域です。まずは車にやさしい洗車方法で愛車をキレイな状態に保ってくださいね。



    編集部おすすめ