トヨタのハイエースワゴンといえば、商用車として仕事で使用する人だけではなく、以前から趣味人の間で自家用車としても使われていました。
皆さんの周りでも、釣り人や地方に演奏する機会の多いアーティスト、最近ではキャンプでも利用する人も多いのではないでしょうか。
今回は一般社団法人・日本自動車販売協会連合会が2021年12月に公開した「乗用車ブランド通称名別順位」をともに、ハイエースワゴンの販売台数の推移をおってみます。
データに関しては、コロナ禍による影響についてみてみたいと考え、新型コロナウイルス感染症が拡大する年を含む、2019年4月から2021年11月までを追ってみましょう。
ハイエースワゴンはコンパクトカーとは対照的な存在です(※編集部注)。したがって、販売台数はコンパクトカーと比べれば少ないというのは予想ができるでしょう。
ただ、最近は半導体不足で、自動車メーカーの生産台数にも影響を与えています。足元の生産台数の推移についても見ていきましょう。
【※参考記事】コンパクトカー新車販売台数の推移を比較、トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット、日産・ノートではどの車が一番売れているか( https://limo.media/articles/-/26201 )
■ハイエースワゴンの新車販売台数の推移とは
では、ハイエースワゴンの新車販売台数についてみてみましょう。
グラフは2019年4月から2021年11月までの数字を見たものです。
大きくみると、月間の販売台数としては500台から1300台の間を推移しています。
販売台数の季節性を見ると、年度末の3月、また7月に需要月が見てとれるのが特徴的です。
商用車利用が多いこともあり、安定した需要があるというのも特徴の一つです。

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トヨタ・ハイエースワゴンの新車販売台数
■ハイエースワゴンの価格帯とは
では、ハイエースワゴンの価格帯はいくらなのでしょうか。
メーカー小売り希望価格では、287万5000円~401万500円(税込)ということで、乗車定員10名ということを考えると、乗車定員比で見たときの価格レンジは抑えめとお考えの人もいるのではないかと思います。
この価格帯であれば、自家用利用として、趣味に使う人も多いのではないかと思います。
こうした価格帯設定が、商用車利用だけではなく、自家用利用のファンも引き付けている背景かと思います。
■まとめにかえて
現在、半導体を中心に自動車に関連する基幹部品の不足が問題となっています。
コロナ禍ということで、自家用車で移動するという方もいるとおもいます。
今後、新型コロナの感染拡大影響次第ではありますが、人の移動が活発になるにしたがって、再び自動車のニーズを増してくるでしょう。
その中で、商用車や自家用車利用として注目されているハイエースワゴンの販売台数がどのような動きとなるかには注目です。
■参考資料
- ハイブリッドカーの雄トヨタ・プリウスの過去5年の新車販売台数と推移。EV化の波でどう動くか( https://limo.media/articles/-/26203 )
- トヨタ・アルファード過去5年間の新車販売台数の推移、コロナ禍での急成長は消費者の車の嗜好の変化か( https://limo.media/articles/-/26197 )
- トヨタ「ハイエースワゴン」( https://toyota.jp/hiacewagon/ )