携帯電話会社大手3社からahamo・povo・LINEMOと新料金プランが発表されてから1年が経ちました。その間にはいくつかの変更点もあり、ユーザーの声や利用状況が反映された改善だなと感じています。
そろそろ新料金プランも候補に、スマホの料金を見直したいとお考えの方もいらっしゃることでしょう。最新の新料金プランの内容についてお伝えします。
【図表】新料金プランの概要

【出典】各社公式サイト
発表当初はほぼ横並びだった新料金プランですが、約1年の間にそれぞれの特徴が顕著になってきました。
ahamoは大きな変更点はありませんが、当初より家族割のカウント数にahamo回線も対象になるなど、docomoの特典も受けつつ必要に応じてahamoの選択肢が拡がった印象です。
auは基本料金0円で必要なオプションを自由にカスタマイズするという、料金内容が大きく変わりました。維持費を抑えつつ、必要に応じてデータ量や通話オプションを変更できるのは魅力的です。
LINEMOは3GBで990円のプランが追加されました。こちらも毎月の維持費を抑えたい人にはうれしいプランでしょう。またLINEギガフリーはLINEでのやり取りが多い人にはおすすめのプランです。
■新料金プランへの変更の注意点
スマホ料金の大幅な値下げとなる新料金プランですが、いくつかの注意点があります。
■申し込みからサポートまで全てオンライン
店頭でのサポートは有料もしくは受けられなくなります。通信事業社が提供する有料のサポートサービスも加入できません。
■通話系オプションがない
留守番電話や割込通話などの通話系サービスが利用できなくなります。仕事などでこれらのサービスが必要な方には不向きです。
■家族割が外れると料金が上がる
3回線以上の家族割が適応されている場合、どれか1回線でも新料金プランに変更してしまうと割引対象外となり、トータルでは料金が上がってしまうこともあります。ahamoに関しては家族間通話などは外れてしまいますが、家族回線数のカウントはされます。povo・LINEMOに関しては回線数のカウントもされなくなるので注意してください。
ただしこれらも今後は変更の可能性があります。例えば発表当初は使えないとされていたキャリアメールですが、ようやく有料での持ち運びが可能となりました。今後も変更点はありそうなので、「このサービスが新料金プランでも使えたら…」とネックになっている方はチェックしておくようにしてください。
■新料金プランはどんな人に向いているのか?
では新料金プランはどんなユーザーに向いているのでしょうか?以下のチェックリストからいくつ当てはまるか確認してみてください。
- スマホの初期設定や操作は自分で問題なくできる
- 一般通話(03や090など)をほとんどしない
- 留守番電話・割込通話・三者通話などを利用していない
- 家族割を利用していない(au・Softbank)
- 1ヶ月のデータ使用量が20GB以下でも十分
これらに当てはまるのであれば、新料金プランに移行しても問題なく利用できるかもしれません。
スマホ料金を見直すには、自分のスマホの使い方や利用状況をまずは知ることが第一です。通話時間やSMSの利用、毎月のデータ量、加入しているオプションやサービスなど。
全てオンラインでも確認できますので、今一度、ご自身の契約状況を把握してみることからはじめてください。
■参考資料
- 株式会社NTTドコモ「ahamo」( https://ahamo.com/ )
- KDDI株式会社「povo」( https://povo.jp/ )
- ソフトバンク株式会社「LINEMO」( https://www.linemo.jp/ )