ソフトバンク(9434)は2022年2月3日、2022年3月期Q3の決算を発表しました。
今回は決算資料をもとに、業績内容について解説していきます。
それでは早速、売上高や営業利益などの決算概要について見ていきましょう。
■ソフトバンクの売上高と営業利益はどうだったか
売上高は4兆1738億円(前年同期比+9.6%)、営業利益は8212億円(同-2.4%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4208億円(同-3.0%)となりました。

出所:ソフトバンク「2022年3月期 第3四半期決算短信」
それでは、具体的に各事業の動向がどうであったかを振り返りましょう。
■ソフトバンクの事業動向はどうであったのか
以下、今回の決算における経営状況のポイントとなります。
■ポイント
- コンシューマ事業は通信料値下げが響き、減益。
- 法人事業はソリューション等が順調に伸長。
- ヤフー・LINE事業は経営統合による売上増や、メディア領域の好調が寄与。
- PayPay事業は、決済取扱高(GMV)が3.9兆円(前年同期比73%増)と好調な伸び

出所:ソフトバンク「2022年3月期 第3四半期決算説明資料」
ヤフー・LINE事業の売上貢献度は大きいです。

出所:ソフトバンク「2022年3月期 第3四半期決算説明資料」
総務省が推進する通信料値下げの影響を受けたコンシューマ事業の減益のインパクトは大きいです。

出所:ソフトバンク「2022年3月期 第3四半期決算説明資料」
スマートフォンの累計契約数の伸びは5.8%となりました。
■ソフトバンクと楽天モバイルの競争は激化

出所:楽天グループ「2021年度第3四半期 決算説明資料」
楽天グループ(4755)が運営する楽天モバイルは、足元で年率62.4%の成長率を見せています。
新興サービスとあって、ソフトバンクと比べると分母が小さく、成長率が高いのは自然です。
しかし、やはり「安価」という点も、この伸びを後押ししているのではないでしょうか。
■まとめにかえて
ソフトバンクの決算は増収減益となりました。
楽天モバイルとの競争など、気になる点は多いです。
今後に注目です。
■参考資料
- ソフトバンク株式会社 IR・投資家情報( https://www.softbank.jp/corp/ir/ )
- ソフトバンク株式会社「2022年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」( https://www.softbank.jp/corp/set/data/ir/documents/financial_reports/fy2021/pdf/sbkk_financial_report_20220203.pdf )
- ソフトバンク株式会社「2021年度 第3四半期決算データシート」( https://www.softbank.jp/corp/set/data/ir/documents/presentations/fy2021/results/pdf/sbkk_earnings_datasheet_20220203.pdf )
- ソフトバンク株式会社「2022年3月期 第3四半期決算説明会」( https://cdn.softbank.jp/corp/set/data/ir/documents/presentations/fy2021/results/pdf/sbkk_earnings_presentation_20220203.pdf )
- ソフトバンク株式会社「2022年3月期 第3四半期 決算説明会 要旨」( https://www.softbank.jp/corp/ir/documents/presentations/fy2021/q3_earnings_summary/ )
- 楽天グループ株式会社 投資家情報( https://corp.rakuten.co.jp/investors/ )
- 総務省( https://www.soumu.go.jp/index.html )
- 総務省 政策( https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/index.html )