家庭菜園の採れたての野菜は、新鮮でおいしいのが嬉しいところ。



ただし、おいしい野菜は虫も大好物。

気がつくとすっかり虫に食べられてしまった…ということはありませんか。



健康のためにも、できるだけ農薬は避けたいものです。そこで今回は、農薬を使わずに虫除けをする方法、家庭菜園に虫が近づかないようにするコツを紹介します。



■家庭菜園の虫除け対策



■虫除けスプレーを手作りする



虫が嫌うニンニクや唐辛子、純米酢で簡単に虫除けスプレーが作れます。純米酒500ccに、ニンニク2~3かけ、唐辛子10本を浸けましょう。1~2ヵ月たったら水で300倍程度に希釈して霧吹きで葉にかけます。



抗菌作用のある酢は、うどん粉病などの病気対策にも効果的です。



【家庭菜園の虫除け対策】農薬を使わず野菜を守る!虫を近づけないコツも紹介

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■木酢液を使う



木酢液は、木炭や竹炭を作る際に出る水蒸気や煙を冷やして液体にしたもので、園芸店やホームセンターで購入できます。焦げたような酸っぱい臭いが特徴で、虫はこの臭いが苦手です。



害虫だけでなく野良猫除けとして効果が期待できるのもうれしいところ。水で200~500倍程度に薄めて、葉や株元に注いで使用します。



■コンパニオンプランツを植える



【家庭菜園の虫除け対策】農薬を使わず野菜を守る!虫を近づけないコツも紹介

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コンパニオンプランツとは一緒に育てることで、野菜によい影響を与える植物の組み合わせです。



たとえばトマトとバジル、キュウリとパセリなどのように、野菜によってそれぞれコンパオンプランツは異なります。また防虫や病気予防のほか生育促進の効果も期待できます。



香りが強いハーブは防虫に効果があるとされ、コンパニオンプランツに最適。マリーゴールドやネギ類などもオススメです。相性が悪い植物同士もあるので、植える前に調べておきましょう。



■葉水をかける



キュウリやホウレンソウの葉の裏に発生するハダニ。気温が高くなり、乾燥すると発生しやすくなります。ハダニには霧吹きで葉水をかけるのが効果的。



葉の裏側に付いたハダニをスプレーの勢いで吹き飛ばしたり、葉に適度な湿度を与えたりするとよいでしょう。



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■ガムテープで取る



強い悪臭を放つカメムシも家庭菜園でよく発生する虫。豆類やナス科のトマト、ピーマンなどに寄生して植物の水分を吸い取り、植物の組織を破壊します。



カメムシのように手で取るのは少し気が引ける虫は、ガムテープに貼り付けて捕獲するのが簡単でおすすめです。



■虫除けネットをかける



葉を食い荒らすアオムシはモンシロチョウの幼虫です。



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モンシロチョウが飛んできて葉に卵を産み付けないように、苗を植えたら虫除けネットをかけましょう。



虫除けネットは園芸店やホームセンターだけでなく、100均ショップでも販売されています。



■反射光を利用する



アブラムシやハムシなどのように、キラキラした反射光を嫌う虫もいます。



そこで太陽の光を受けて明るく光る素材のテープを張り巡らすと効果的。土の上にアルミホイルを敷いてもよいでしょう。



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■ニームオイル



ニームオイルは、ニームという樹木から採取した油分です。環境に優しいニームオイルは、虫除けのほかに土壌改良の効能もあるとされ、無農薬農業を目指す農家の注目を集めるようになりました。



ニームオイルは水で薄めて、植物にスプレーで散布します。



■菜園に虫を近づけないコツ



■こまめにチェックする 



防虫対策は万全と思っていても、パーフェクトな虫除けはなかなかできません。大切な野菜が被害にあっていないか、こまめにチェックすることが大切。もし虫を見つけたらすぐに対処して、どんどん増殖するのを防ぎましょう。



■雑草を取り除く 



雑草が生えていると株の風通しが悪くなり、虫が好む湿気を生みます。また雑草が虫の隠れ場所にもなります。土の養分を余分に吸い取られないためにも、雑草は放置せず引き抜きましょう。



地面に落ちた古い葉や花がらも虫が生育しやすい場所。見つけたら取り除いておきます。



■水たまりをなくす 



地面に水たまりができると、そこから虫が発生します。水たまりがあるとボウフラが発生して蚊も飛び回ります。水を与えるときは多湿にしないことが大切です。



■まとめにかえて



家庭菜園に虫の発生はつきものですが、被害を最小限にとどめるためにできることはいろいろあります。さまざまな対策やコツを知っておけば、自分にとってやりやすい方法が見つかります。



環境にも体にも優しい安全な虫除け対策で、おいしい野菜をたくさん収穫しましょう。



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