夏が近づいています。
ボーナスがもらえるほか、今年は昨年と比べて多少は外出しやすくなっていますので、旅行などを計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、浮かれてお金に対する意識が薄まることには、要注意です。
お金がなかなか貯まらない時、「勤め先が大企業だったら年収も高くてしっかり貯められるのに」なんてことを思ったことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ところで、会社員の貯蓄額は企業規模によってどのくらい変わるものなのでしょうか。
今回は大企業、中小企業の会社員の貯蓄の実態と、後悔しない投資・資産運用のコツも紹介します。
■1. 大企業・中小企業の定義
まず、大企業と中小企業の違いについてご紹介します。
中小企業基本法が定義する「中小企業者」(さらには「小規模企業者」)の定義は業種によって異なります。
製造業・建設業・運輸業の場合は、「資本金(※1)3億円以下、もしくは従業員数(※2)300人以下」、サービス業であれば「資本金1億円以下、もしくは従業員数100人以下」といった具合です。
今回は、企業規模を「従業員数」で区分します。
※1 資本金の額又は出資の総額
※2 常時使用する従業員の数
次では、勤務先の企業規模と年収の関係を見ていきます。
■2. 企業規模別の会社員の年収
家計調査の結果を見るに、年間収入は勤め先の規模が大きいほど高い傾向があります。
■2.1 世帯主の勤め先の企業規模別「年間収入」