ガーデニングの大敵とも言える梅雨シーズン。長雨が続くことで、植物が傷んだり枯れてしまうことも珍しくありません。
梅雨シーズンのガーデニングでは、湿気や蒸れへの対策が重要になります。
そこで今回は、梅雨を乗り切るために、大切な植物を守る対策について紹介します。
■梅雨を迎える前にやっておきたい!8つの庭しごと
植物を枯らさないためにも、梅雨前の今が作業に適した時期。本格的に雨が続くシーズンが始まる前に、できる限りの対策をしておきましょう。
■草取り
雨が続くと、屋外作業ができなくなります。草取りはできるときにしておきましょう。雨で草の生長も促進されるので、外に出られない間に花壇が草でボウボウになっていることも。
草取りをすることにより、見た目がキレイになるだけでなく、株同士の風通しもよくなります。蒸れ対策にもなるので、気づいたときにやっておきましょう。

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■花がら摘み
終わった花を放置しておくと、土に落ちたり葉にくっついたりして、カビや病気の原因になります。特に雨の時期は、花ガラが腐りやすくなるので注意をしましょう。
植物は花後に種を作ろうとするので、花ガラをそのままにしておくと、株の体力を奪うことにも。
■枯れた下葉の処理
湿度が高い状態が続くと、株内に蒸れが生じます。株の下葉や変色した葉は早めに取り除き、株元の風通しをよくしておきましょう。病害虫の発生を防ぎ、見た目もよくなります。
■切り戻し
切り戻しは、梅雨を乗り切るための大切な作業。花が咲いていると切り戻しがしにくいかもしれませんが、そのままにしておくと、株が蒸れて枯れてしまう場合があります。
春に植えたペチュニアやラベンダー、オステオスペルマムは、切り戻すことで次の花も期待できます。花の種類にもよりますが、おおむね半分から3分の1程度の高さに切り戻しをするのが適当です。
■マルチングをする
梅雨は長雨が続くので、植物への泥はね対策も必要です。葉に泥汚れが付くと、病気を誘発して株を弱らせる原因にもなります。地植えで植物を育てている場合には、特に注意が必要です。
泥はねへの対策は、マルチングが効果的。

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■支柱を立てる
草丈の高い植物の場合、梅雨の長雨による水圧で茎が折れたり、曲がったりすることがあります。そのため、支柱を立てて対策しましょう。
草丈が高くなくても、茎が折れやすい植物の場合も同様です。育てている植物の特性に合わせて対策をしましょう。
■鉢の移動
長雨にさらされるのは、植物にとっては大きな負担です。花が落ちてしまったり、葉が摩擦で傷むなど様々なデメリットがあります。
鉢植えで植物を育てている場合は、軒下など雨の当たりにくい場所に移動しましょう。
■梅雨前の植え付け
高温多湿に強い植物は、梅雨前の植え付けがオススメ。長雨が続くので水やりの手間が要らず、地面に根付きやすいというメリットもあります。
■梅雨前に植えたい!高温や多湿に強い植物
高温多湿に強く、梅雨前のタイミングだからこそ植えたい、オススメの植物を紹介します。
■アサガオ

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暑さ対策のグリーンカーテンとしても重宝する朝顔。
■サルビア

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サルビアの植え付け適期は、5~6月の梅雨前シーズン。高温多湿にも強く、土壌も選ばないので育てやすい植物です。※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)
■トレニア

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暑さにも強く、グランドカバーにもなるトレニアは、夏に向けて植えておきたい植物です。
近年では斑入りの葉など、さまざまな品種が作出されています。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
■ヒマワリ

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ヒマワリは6月までが植え付けの適期。育てやすく成長も早いので、初心者にもオススメです。
様々な品種が出ているので、混植してもよいでしょう。※参考価格:500円前後(3号ポット苗)
■コスモス

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植え付け可能期間も長く、育つ土壌も選ばない丈夫なコスモス。ガーデニング初心者にもおすすめです。※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)
■まとめにかえて
梅雨対策の1つ1つはとても簡単。
大切な植物を長雨から守り、梅雨を乗り切ってくださいね。