夏休みが始まり、「子どもとのお出かけはどこに行こう」と頭を悩ませる方はいませんか?
もしお子さんが小学校6年生までなら、ぜひチェックしたいものがあります。
それが「キッズフリマ」。
小学校6年生までの子どもしか入場できないという「キッズフリマ」は、文部科学省や環境省、そして金融庁が後援する事業です。
実際に出店されているお店だけでなく、バーチャルでの出店もある本事業では、コロナ禍が不安な方のおうち時間も助けてくれそうです。
その全容を見ていきましょう。
■キッズフリマとは
キッズフリマとは、売るのも買うのも子どもたちだけで行うフリーマーケットのことです。
子どもへの金融教育を巡っては「高校生への家庭科を使った金融教育」等も話題となりましたが、こちらはなんと小学校6年生までの入場制限あり。
小さいうちからお金の機能や大切さを学ぶことができる場として、近年注目されているのです。
とはいえ、実際に行われるのは本物の取引です。
大人は外で見守り、子どもは本当にお金を稼ぐ。この構造から、お金を稼ぐ面白さ・物の大切さを感じてもらう効果があ期待できます。
事業の内容について、公式サイトを参考に見ていきましょう。
■キッズフリマで子どもが学べること
公式サイトによると、キッズフリマで学べることは以下の3つです。
■子どもたちの学び1. お金のリテラシー
多くの親が子どもにお金のリテラシーを身につけさせたいと願っているでしょう。
お小遣い制の導入などで試行錯誤されていると思います。
キッズフリマでは1日店長のように本物のお金を使って売り買いするため、経済のこと・接客のこと・収支計算シートを使い、「利益」まで学ぶことができます。
■子どもたちの学び2. リユース意識
フリーマーケットとは、不要になったものを出品し、新たな買い手を見つけるというリユースの一環です。
「自分にとって不要な物が、他の誰かにとっては価値がある」この経験を通すことで、物を大切に扱う姿勢が身につくと期待できます。
■子どもたちの学び3. コミュニケーション能力
実際に接客も経験するキッズフリマでは、基本的なコミュニケーションについて、体験を通じて学ぶことができます。
また初めての買い物も体験できます。
■キッズフリマは夏休みに全国で実施予定
当初は東京でのイベントのみだったキッズフリマですが、今では全国に順次拡大しているようです。
出所:キッズフリマ公式サイト
この夏休みも全国のイオンモールや商業施設で実施予定があるため、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
■金融庁では小学生への金融教育も
子どもへの金融教育は、長い間タブー視される風潮がありました。我が家の経済力や子どもの教育費などは、なかなか子どもに伝えられなかったものです。
しかし、日本人の金融リテラシーは決して高いとはいえません。
大人でも家計管理が苦手な方、消費者金融に手を出してしまう方、資産運用がよくわからない方などは多いですよね。
世界の水準に合わせるためにも、子どものうちから金融について学ぶことが今後も求められるでしょう。
金融庁では、すでに小学生向けの金融コンテンツが充実しています。
「うんこお金ドリル(生活編)」で楽しくお金を学べたり、日本銀行の「にちぎん・キッズ」「バーチャル見学ツアー」を開催したりと、身近に感じながら楽しく学べる内容となっています。
また「小学生のためのハッピー・マネー 教室」の模様も動画が公開されています。
小学生向けとはいえ、大人も学べる内容となっています。ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか。
■この夏は子どもと一緒にお金について考える
新型コロナウイルスの第7波が訪れ、子どもとのお出かけに悩む方も多いです。
イベント参加に躊躇する場合は、オンラインでの学びを取り入れることも一つです。キッズフリマでは、初めてのデジタルコンテンツとなる「まねぶー」という「マネー学習アプリ」も登場しました。
今回ご紹介した金融庁のツール等も使いながら、親子で学べる夏にしたいですね。
■参考資料
- NPO法人キッズフリマ公式サイト( http://kids-fm.jp/ )
- 金融庁「金融庁の1年 第6章 政府全体の施策における金融庁の取組み」( https://www.fsa.go.jp/common/paper/2020/zentai/06.pdf )
- 金融庁「小学生のみなさんへ」( https://www.fsa.go.jp/teach/shougakusei.html )
- 株式会社HONEYTHING「文部科学省・環境省・金融庁が後援する金融教育イベント「キッズフリマ」が子ども向けマネー学習アプリ「まねぶー」へバーチャル出店開始!」( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000059286.html )