■電気代を節約する方法を解説!
今年の立秋は8月7日、暦の上ではもう秋になりました。一般的に立秋以降を「残暑」といいますが、それが名ばかりと感じるほど暑い日が続いていますね。
夏はどこの家庭でも電気代が高くなる傾向にあります。
ドリンクを良く飲むようになるので冷蔵庫を開ける機会も多くなりますし、汗をかきますから洗濯機を使用する回数も多くなるのが一般的でしょう。
とくにエアコンの使用頻度はいつもより多くなりがちですよね。
今年の夏は特に暑いうえ、コロナ禍で在宅時間も多くなっています。残暑の電気代も例年よりかさみそうです。
そこで今回は、高くなりがちな残暑の電気代の節約方法を紹介します。
■残暑の電気代を1500円節約する方法を家電別に紹介
残暑の電気代を1ヵ月あと1500円安くする方法があります。冷蔵庫、洗濯機、エアコンの3つの家電を工夫して使うことで1500円の節約が可能になります。くわしく説明していきますね。
■【家電別】残暑の電気代節約方法:冷蔵庫
「一般社団法人省エネルギーセンター」の「家庭の省エネ大辞典」で、冷蔵庫の節約方法が発表されています。そのなかでも残暑に適した方法を紹介します。

出典:一般社団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」
■冷蔵庫の電気代を節約する方法1. ものの詰め込みすぎをやめる
冷蔵庫はものを詰め込みすぎると冷気が上手く循環せず、中を冷やすための電力をたくさん消費してしまいます。
半分の量にすれば、年間で約960円節約できます。1ヵ月あたりで計算すると80円の節約になりますね。
■冷蔵庫の電気代を節約する方法2. 無駄な開閉をやめる
無駄な開閉をやめることでも節約できます。
ドアを開けると冷気が外に逃げてしまい、冷蔵庫はその分中を冷やそうとします。その時に電力を余分に消費してしまうのです。
開閉数を半分にすると、年間約230円節約できます。1ヵ月あたり約19円の節約です。
何度も冷蔵庫を開けることのないように、料理のときはまとめて取り出す工夫をしていきましょう。
■冷蔵庫の電気代を節約する方法3. 開けている時間を短くする
冷蔵庫を開けている時間を20秒から10秒に減らすと、年間で約130円節約できます。1ヵ月あたり約11円節約できる計算です。
■冷蔵庫の電気代を節約する方法4. 壁から適切な間隔で設置する
冷蔵庫は壁にくっつきすぎていると放電が上手くできなくなり、電気代が高くなります。
壁と冷蔵庫の間に適度なスペースを作れば年間約990円の節約が可能です。
冷蔵庫を移動させるのはかなり手間ではありますが、一度移動してしまえば残暑に限らず年間通して電気代を節約できるのです。がんばってみる価値がありそうですね。
ここまで、冷蔵庫の電気代を節約する方法を紹介してきました。改めて1ヵ月あたりどれだけ節約できるか整理してみましょう。
- ものを詰め込みすぎない…1ヵ月約80円節約
- 無駄な開閉をやめる…1ヵ月約19円節約
- 開けている時間を短くする…1ヵ月約11円節約
- 壁から適切な間隔で設置する…1ヵ月約83円節約
4つの方法を行うと、合計で1ヵ月約193円節約できます。
■【家電別】残暑の電気代節約方法:洗濯機
洗濯機も残暑に節約したい家電の1つ。「家庭の省エネ大辞典」に加えて東京ガスの発表を参考に紹介します。

出典:一般社団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」
■洗濯機の電気代を節約する方法1. まとめ洗い
まとめ洗いをすると、電気代が年間約130円節約できます。1ヵ月あたりにすると11円の節約です。
習慣で洗濯機を回さず、一度量を確認するのがおすすめです。
■洗濯機の電気代を節約する方法2. 乾燥機と自然乾燥を併用する
洗濯機の乾燥機能を使う人は多いでしょう。

出典:東京ガス「ウルトラ省エネブック」
8時間自然乾燥する(2日に1回)と、年間約1万448円節約できます。1ヵ月約871円ですから、大きな節約ですよね。
洗濯機について、1ヵ月どれだけ節約できるかまとめてみましょう。
- まとめ洗いをする…1ヵ月約11円節約
- 乾燥機と自然乾燥を併用する…1ヵ月約871円節約
両方を行えば1ヵ月約882円節約できることになります。
■【家電別】残暑の電気代節約方法:エアコン
エアコンの設定温度を1度調節すれば、電気代が10%節約できるとシャープが発表しています。
10%というと、1ヵ月いくら節約できることになるのでしょうか。計算してみましょう。
電気代を求める方法は以下のとおりです。
- 電気代=消費電力×使用時間×電気代の単価
消費電力、使用時間、電気代の単価は以下を採用します。
<消費電力>
今回は消費電力635Wのエアコンで計算していきますが、Kwに変換する必要があります。1000W=1 Kwですから、0.635 Kwが消費電力です。
<使用時間>
日中8時間使用すると想定します。
<電気代の単価>
「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が目安を発表しています。発表されている電気代単価は27円です。
それぞれを計算式にあてはめていきます。
- 0.635kw×8時間×27円=137.16円
1日あたりのエアコンの電気代は137.16円ですから、1ヵ月(31日)にするとおよそ4252円です。エアコンの設定温度を1度上げると10%の電気代が節約できるのです。つまり、1ヵ月あたりおよそ425円が節約できることになりますね。
ここまで、冷蔵庫で193円、洗濯機で882円節約できると説明してきました。エアコンで425円節約できれば、1ヵ月あたり1500円の電気代が節約できます。
■残暑は冷蔵庫、洗濯機、エアコンの3つの家電を工夫して電気代を1500円節約しよう
厳しい暑さのうえコロナ禍である今年の残暑は、電気代も高くなりそうです。
今回紹介した方法を行えば、1ヵ月で電気代を1500円節約することが可能です。
ぜひ実践して、残暑の電気代を安くしていきましょう。
■参考資料
- 一般社団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」( https://www.eccj.or.jp/dict/pdf/dict_all.pdf )
- 東京ガス「ウルトラ省エネブック」( https://www.toshiken.com/ultraene/bathroom_toilet/kotsukotsu.html )
- シャープ「エアコンの上手な節電のポイント」( https://jp.sharp/aircon/feature/concept_eco.html )
- 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「『電力料金の目安単価』」の改訂に関する件」(平成26年4月28日)( https://www.eftc.or.jp/qa/qa_pdf.pdf )