■日産セレナの残価設定ローンをわかりやすく解説



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現代のファミリーカーと言えば、室内空間が広いミニバンが人気です。その中でも、ファミリーカーとして人気なのが、ミドルサイズミニバンでしょう。



そんなミドルサイズミニバンでも人気車として有名なのが日産セレナ。2016年に現行型である5代目が登場したセレナは、自動車専用道路や高速道路での運転支援システム「プロパイロット」を搭載。また、シリーズハイブリッドシステム「e-POWER」を採用することで、人気となったベストセラーモデルとして知られています。



セレナの価格は、人気のグレードである「e-Power ハイウェイスター」だと、300万円を超えるグレードも数多くあるため、現金一括払いで気軽に購入するには難しいでしょう。

そのためローンで購入する場合が多いですが、ローンの中でも近年、注目されているのが残価設定ローンです。

今回は残価設定ローンを活用したセレナの購入について解説していきます。



■【日産セレナ】残価設定ローンとは



日産セレナ「残価設定ローン」を無理なく活用する方法は?賢く購入するコツ

出所:日産自動車公式サイト



残価設定ローンは、あらかじめローン契約時に将来的な下取り価格を残価として設定し、残価を引いた金額にローンを組んで支払います。



ローンの最終支払い時まで据え置き、支払い最終回まで車両本体価格から残価を差し引いた金額を分割して支払うローンです。



日産の場合、月々の支払いが終了した場合、「新車に買い換える」「残価を支払い乗り続ける」「返却する」の3つから選択することができます。



他にも、日産の残価設定ローンでは、将来的な中古車相場が下がった場合でも、返却時の残価を保証しており、買取価格を気にする必要が少ないという利点もあります。



■日産セレナを残価設定ローンでお得に買う方法を紹介



日産セレナ「残価設定ローン」を無理なく活用する方法は?賢く購入するコツ

出所:日産自動車公式サイト



日産によると、セレナでは20代から50代のセレナ購入者の約40パーセントが残価設定ローンを利用しています。どのように使えば、お得に使うことが可能でしょうか。



日産セレナ「残価設定ローン」を無理なく活用する方法は?賢く購入するコツ

出所:日産自動車公式サイト



残価設定ローンの残価率を上げるには、残価設定ローンの見積もりを行う際に月間走行距離を少なくしましょう。



残価設定ローンで走行距離が制限されているのは、過走行であった場合、車の残価が低くなってしまうのを抑えるため。



セレナの残価設定ローンでは月間走行距離が1000キロ以内と1500キロ以内の2種類が用意されており、月間走行距離が1000キロ以内であれば、中古車としての価値が高いため、残価率が上がります。



■残価設定ローンを上手く活用するには



残価を下げないためには、残価保証の条件を読み、残価減算を受けない使い方を行いましょう。残価設定ローンは残価保証を謳っていますが、条件があります。



その条件とは、「レースなどの競技での使用や違法改造を行わない」「事故による修復歴が無い」「走行距離を事前に設定した距離数以下である」「外装、内装の損傷が日産販売会社による査定減点が面積基準の範囲内である」などです。



「外装、内装の損傷が日産販売会社による査定減点が面積基準の範囲内である」に関しては、返却時に査定を行う際、免責基準の金額以下であれば支払いを行う必要はありません。セレナの場合、免責金額の基準は修理費用が10万円以内となっています。



ちなみに、セレナの残価設定ローンでは、残価保証の上限である走行距離や修理費用が超えてしまった場合でも、精算可能上限までであれば、月々の支払いが終了した場合、返却することができます。



走行距離に関しては、月1000キロコースで36回払いの場合、積算可能上限が5万4000キロまで。外装、内装の損傷の査定減点は精算可能上限が15万円までとなっており、査定減点×1000円で精算すれば返却することが可能です。



逆に、市場価格が下がりにくいグレードや、外装や内装の程度が良い場合もあります。

このような場合は、残価よりも高い価格で、買い取り店で売却することができることもあります。



■【日産セレナ】低金利キャンペーンのチェックも



また、残価設定ローンを検討する際は、低金利キャンペーンを定期的にチェックしておきましょう。



2022年8月時点でのセレナの残価設定ローンの実質年率は4.9パーセントですが、時と場合によっては特別低金利キャンペーンを行っている場合があり、様々な金融機関が取り扱っているマイカーローンと同等の低い金利で残価設定ローンを使用することができます。



少ない支払いでセレナに乗ることができる残価設定ローンを紹介しましたが、その一方で、残価を維持するための制約があります。



月間走行距離が多い、アウトドアなどでガンガン使う場合、残価率を気にする必要がある残価設定ローンを使用せず、通常の自動車ローンを使うのも1つでしょう。



月々の支払いを抑えることができる残価設定ローンですが、様々な条件があるため、安易に使用すると通常の自動車ローンよりも割高な場合があります。条件と時期を見つつお得な支払い方法を計算することをお勧めします。



■参考資料



  • 日産自動車「セレナ」( https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html )
  • 日産自動車「残価設定型クレジット」( https://www.nissan.co.jp/CREDIT/BVC/ )
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