8月は秋に咲く花の種まきシーズン。



いま準備をしておけば秋から冬、または春にかけてたくさんの花々を楽しむことができます。



今回は8月に種まきができるオススメの花と、種まきの方法を紹介していきます。



■種まきの準備



種を発芽させて元気に育てるポイントは、育苗環境に適した育て方をすることです。



庭や花壇に直接まいて良いのか、まき床で育苗するべきか、ラベルを読み適した方法で育てましょう。また、以下のものがあると作業がスムーズに進みます。



  • 種まき専用土…酸度が調整されており、発芽に必要な肥料も入っています。
  • まき床…種を育てる容器。セルトレイやポリポットがオススメ。鉢やプランター、穴を開けた豆腐のパックでも代用可。
  • 霧吹き…水やり用。ジョウロだと種が流れる恐れがあるので注意。
【ガーデング】8月に種まき・秋冬に花が咲く植物「定番3選」育てやすさも魅力!

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花によっては支柱が必要なものもあります。まずは発芽させ、育てながら必要に応じて購入しましょう。



■【8月に種まき!】キュートな花姿が庭をにぎやかに彩る!「パンジー・ビオラ」



【ガーデング】8月に種まき・秋冬に花が咲く植物「定番3選」育てやすさも魅力!

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秋花壇の人気者といえばパンジーとビオラ。

いずれも秋から翌春にかけて開花する一年草で、地植えやプランター、ハンギングや寄せ植えなどさまざまな楽しみ方ができます。たくさん発芽させて秋のガーデニングを楽しみましょう。



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■パンジー・ビオラの種まき(適期:8月下旬~9月中旬)



  • 発芽率をあげるための事前準備:底が浅いトレーやアルミバットに湿らせたキッチンペーパーを敷き、重ならないよう種をバラまく。ラップをして5日間ほど冷蔵庫で保管。
  • 湿らせた用土をまき床に入れ、冷蔵庫で冷やしておいた種をまく。プランターで育てるときは、3センチ程度の間隔を開けながらまく。
  • 乾いた用土で覆土し、霧吹きで水をやる。
  • 直射日光が当たらない風通しが良い日陰、または室内の涼しい場所で管理する。
  • 水やりは土が乾かない程度におこなう。
  • 発芽の目安は種まきから約2週間後。発芽したら涼しい場所で半日ほど日に当てる。
  • 本葉が2~4枚になったら大きめのプランターに10センチ間隔で植え替えるか、7.5~9センチのポリポットに1本ずつ移し替える。
  • 蕾がついたら、あるいは根がポット内に回ったのが確認できたら庭や花壇に定植する。
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カラーバリエーションも豊富なパンジー・ビオラ。好みの色をじょうずに合わせた寄植えも楽しいですね!



■【8月に種まき!】「和」のイメージはどこに?「ハボタン」がスタイリッシュ!



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オシャレな品種が続々と登場し、リースや花束として利用されることも増えたハボタン。晩秋から春にかけて楽しめる多年草です。

レースのようなきめ細かい葉が美しいサンゴ系や、バラのように見えるミニハボタンなど数多くの品種が揃っています。



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■ハボタンの種まき(適期:7月中旬~8月下旬)



  • まき床に用土を入れて種をまく。プランターにまくときは種間隔は1センチ程度で。
  • 軽く覆土して霧吹きで湿らせ、風通しの良い半日陰か室内で管理する。
  • 発芽の目安は種まきから3~5日後。発芽したらが日当たりと風通しが良い場所で管理する。水やりは多湿にならない程度に。
  • 本葉が3~4枚になったら植え替える。大きく育てたいときは5号以上の鉢、もしくはプランターに20~25センチ間隔。コンパクトに育てたいときは9~10.5センチポットがオススメ。
  • 暑さが落ち着いた10~11月に定植する。
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お正月の寄植えの定番として知られるハボタンには「和風」のイメージが定着していますが、アレンジ次第でとてもスタイリッシュな雰囲気に。ブーケにしてもステキですね!



■【8月に種まき!】ビタミンカラーで元気をもらう「マリーゴールド」



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オレンジや黄色などのビタミンカラーで庭や花壇を彩るマリーゴールド。初夏から秋にかけて開花する一年草です。



種まきは春が一般的ですが、関東以南の温暖地であれば8月に種まきして秋に開花させることができます。



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■マリーゴールドの種まき(適期:7月~8月中旬)



  • まき床に用土を入れ、種が重ならないようバラまきする。
  • 5ミリほど覆土し、霧吹きで水を与える。
  • 発芽の目安は種まきから5日前後。発芽がしたら日当たりと風通しが良い場所で管理する。
  • 水やりは土の表土が乾いてからおこなう。
  • 本葉が2~4枚になったら、1本ずつ6~7.5センチポットに植え替える。
  • 根がポット内に回っているのが確認できたら定植する。
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■まとめにかえて



種から育てるのは手間がかかると思われがちですが、発芽から開花までの成長過程をじっくり楽しめるのが醍醐味ですね。



また、苗を購入するよりコスパが良い点も魅力の一つといえるでしょう。



秋冬の庭や花壇がにぎやかになる様子をイメージしながら、ぜひお気に入りの品種を見つけてください。



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