仮想通貨マイニングで「先端半導体ライン争奪戦」が勃発

■最先端7nmチップ登場も、TSMCはアップルなど既存顧客優先



仮想通貨マイニングで「先端半導体ライン争奪戦」が勃発

 半導体需要の新たな牽引役として浮上してきた仮想通貨マイニング用チップ。先端プロセスの稼働を埋める貴重な「バッファー役」として存在感を増しているものの、今後アップルなどスマートフォン用プロセッサー生産の最盛期を迎える夏場にかけては生産ラインの確保が大きな課題となりそうだ。



■「早いもの勝ち」のマイニングでは先端プロセスニーズが強い



 マイニングはいち早く計算を終えたマイナー(採掘者)に仮想通貨が新規発行される特性上、計算スピードを速めるために先端プロセスに対するニーズが強い。よって、ファンドリー各社にとっても、売り上げ・利益へのインパクトが大きくなっている。



 特にマイニング最大手、中国ビットメインのTSMCへのASIC(特定用途向け集積回路)発注量は、17年後半から大きく増加しており、月平均1.5万枚前後の発注量で推移したとみられている。このほとんどが16/12nmで構成されており、マイニング需要がTSMCの稼働を下支えしてくれた側面は強い。



 年明け以降は16nmに加え、28nmなどのレガシープロセス、さらには10/7nmといった最先端プロセスも加わり、18年上期は月平均2・5万~3万枚程度で推移するとみられ、その存在はより巨大なものとなっている。



■TSMCは例年と異なる3月に過去最高売り上げ記録



 マイニング需要の拡大もあり、TSMCの月次売上高は例年とは異なるパターンが見て取れる。18年3月の月次売上高が過去最高の1037億台湾ドル(前月比60%増/前年同月比21%増)を記録。通常、同社の月次売上高は8~10月にピークを迎えるのがここ2~3年の傾向であったが、18年は3月に一気に売り上げが拡大。スマホ需要の低調さを考えれば、マイニング需要が押し上げたことは容易に想像できる。

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