■富裕層の定義と人数もチェック



富裕層ならではの思考と行動とは?お金に好かれる人が「しないこ...の画像はこちら >>

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(初公開日:2022年8月8日)

2022年は7月5日~8月5日の期間に「サマージャンボ宝くじ」が販売されました。

抽選日は8月17日です。



1等、前後賞を合わせて当選金額は7億円となっており、「もし当たったら」と期待に胸を膨らませて購入された方もいらっしゃるのではないでしょうか。



さて、世の中には「富裕層」と呼ばれる方がいます。 多くの方は、自分には縁のない遠い世界だと思っているのではないでしょうか。

たしかに、代々資産家の家系である場合や、相続や贈与など何かのきっかけで一気に富裕層になる場合なども考えられます。

しかし、すべてのケースがそうとは限りません。中には1から自分で資産を作り上げ、「富裕層」と呼ばれるまでになった人もいます。

富裕層は「お金に好かれる」ための思考をもっています。

今回は「富裕層」にスポットをあて、その定義や「お金に好かれる富裕層がしないこと5選」をご紹介します。





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■富裕層が「しないこと」5選!お金に好かれる人の特徴とは?



富裕層は特別なことをするのではなく、あえて「しないこと」を決めている人もいます。



もちろん全員に当てはまるわけではありませんが、多くの方に共通する「しないこと」をご紹介します。



■富裕層がしないこと1.時間をかけてでも安さを重視する



一般的には、通勤時間がかかっても家賃が低い郊外に住んだり、時間がかかってもスーパーをはしごして安いものを買ったりという方は多いでしょう。



しかし富裕層は時間をお金で買う人も多く、それを無駄だとは思いません。



「Time is money」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、それを実践するのが富裕層です。

たとえば家賃が高くても都市部に住むことで自由に使える時間を作り、ビジネスや自分自身のスキルアップに時間を使う人もいます。



それではビジネスだけでなく、オフの時間にも言えること。たとえば便利家電を導入するなどして、計画的に体と心を休ませる時間を作るのです。



■富裕層がしないこと2.決断までに時間をかける



先ほどの「時間」にも関連しますが、富裕層は「決断力」も重視します。

物事一つ決めるにしても、「どうしよう、でも…」「やっぱり無理かも」など結論を出さない理由ばかりを並べていては、大きな機会損失にもつながるでしょう。

ダラダラと悩んだり、できない理由を並べるのではなく、富裕層は「即断・即決・即行動」といった考えが自然と身についている方が多いです。



それは失敗しても失敗と思わず、きちんと学んで次へ活かす姿勢があるからとも言えるでしょう。



■富裕層がしないこと3.見栄のために買い物をする



富裕層であれば良い家や車をもち、ブランドものを身に着けている印象があるかもしれません。



一般的には収入が増えるほど、生活水準をどんどん上げてしまう方も少なくないでしょう。



しかし富裕層は収入が増えても、急に生活水準を上げたり、見栄をはるようなお金の使い方はしません。



必要なものと必要でないものを自分で考え、お金をかけるところにはかけるものの、必要ないと思えばお金をかけないという軸があるのが富裕層です。見栄のために買い物をするようなことはないでしょう。



■富裕層がしないこと4. 目先のことばかり考える



買い物や貯金など、特にお金に関することは目先のことばかり考えてしまう方が多いものです。「できるだけ安いもの」「できるだけリスクがないもの」「できるだけ損をしないもの」がよいと考える方も多いでしょう。



富裕層は目先の損得にとらわれず、最終的に自分に利があるのであれば積極的に先行投資を行います。

一つ例を挙げると「投資」です。富裕層は将来の金融資産を増やすために、「今」ではなく、長い目で「先」を見据えた投資をおこなう方が多いです。



■富裕層がしないこと5.自分の考えにこだわる



年齢を重ねるほど、自分の考えにこだわる人は少なくありません。自分の考えを変えることに抵抗を感じたり、怖いと感じる方も多いでしょう。



しかし富裕層は自分の考え方にとらわれず、色々な人の話を聞き、多様な考えを受け入れます。



自分の考えに固執すればするほど、視野が狭くなり、固定概念にとらわれてしまいます。

周囲の話からヒントを得て、自分自身の考え方に取り入れたり、アレンジしたりすることでビジネス面でも自分の武器にしている方が多いでしょう。



■富裕層の定義と日本での人数はどれくらい?



では、実際に日本に富裕層はどれくらいいるのでしょうか。



まず、クレディ・スイスの「グローバル・ウェルス・レポート 2021」によると、日本で100万米ドル以上をもつ成人の人数は以下の通り。



【写真1枚目/全2枚】国別のミリオネアの人数の推移、2020年



富裕層ならではの思考と行動とは?お金に好かれる人が「しないこと」5選【8月ベストセレクション】

出典:クレディ・スイス「グローバル・ウェルス・レポート 2021」



  • アメリカ:2195万1000人(39%)
  • 中国:527万9000人(9%)
  • 日本:366万2000人(7%)
  • ドイツ:295万3000人(5%)
  • イギリス:249万1000人(4%)
  • フランス:246万9000人(4%)など

日本はアメリカ、中国についで3位で、約366万人います。



次により詳しく、野村総合研究所が公表している「マーケットの分類」を参考富裕層についてみていきましょう。

世帯の保有する金融資産(預貯金・株式・債券・投資信託・保険など)の合計額からローンなど負債を差し引くと「純金融資産保有額」を割り出すことができます。

この純金融資産保有額をベースに総世帯を5段階にランク付けしたものが「マーケットの分類」です。



【写真2枚目/全2枚】純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数



富裕層ならではの思考と行動とは?お金に好かれる人が「しないこと」5選【8月ベストセレクション】

出典:野村総合研究所「日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆と推計」



■マーケットの分類(世帯の純金融資産保有額)



  • 超富裕層(5億円以上):8.7万世帯/97兆円
  • 富裕層(1億円以上5億円未満):124.0万世帯/236兆円
  • 準富裕層(5000万円以上1億円未満):341.8万世帯/255兆円
  • アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):712.1万世帯/310兆円
  • マス層(3000万円未満):4215.7万世帯/656兆円

純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」、5億円以上の「超富裕層」を合わせると132.7万世帯となりました。

つまり、資産1億円以上の世帯の割合は以下のようになります。

132.7万世帯 ÷ 5402.3万世帯 = 2.45%



およそ50世帯に1世帯になりますね。日本でも一定数の富裕層がいるとわかります。



■まとめにかえて



クレディ・スイスの調査では、2025年に向けて日本の富裕層は541万人増えると推計されています。



私たちがいきなり富裕層になるのは難しいですが、一方で着実に資産を増やす人もいます。



まずは富裕層の考え方を少しずつ生活に取り入れてみるのもいいでしょう。



■参考資料



  • 宝くじ公式サイト「宝くじ発売スケジュール 東京都」( https://www.takarakuji-official.jp/schedule/tokyo.html )
  • 野村総合研究所「日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆と推計」( https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1 )
  • クレディ・スイス「グローバル・ウェルス・レポート 2021」( https://www.credit-suisse.com/media/assets/apac/docs/jp/pb-research-reports/global-wealth-report-2021-jp.pdf )
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