■富裕層の共通点
過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。
(初公開日:2022年9月9日)
「いつか富裕層になりたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、現状は資産を殖やすどころか食料やガソリン価格、電気料金などの物価上昇が続き、生活は圧迫され富裕層どころではないと感じている方がほとんどです。
では、「富裕層」とはいったいどのような人々のことを指すのでしょうか。
その定義として多く用いられるのが、野村総合研究所のデータになります。
【写真1枚目/全1枚】純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数
このデータによると「富裕層」は資産1億円以上の純金融資産保有額がある世帯。「準富裕層」は資産が5000万円以上1億円未満と定義されており、全体から見ると富裕層とは約2%です。
筆者はこれまで多くの「超富裕層」「富裕層」の方々と接してきました。
今回はその共通する特徴を紹介していきます。
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■富裕層の特徴1. 本質的な価値を判断する力がある
「富裕層」といえば豪邸や高級車、高級腕時計などのイメージを持たれるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
実際には大半の富裕層はごくごく普通の生活をしており、「高価なもの=価値があるもの」とは考えないのです。
例えば、機能的な洋服やバッグ、靴などがあればブランドに拘りません。
2~3時間の新幹線の移動であればグリーン車より自由席を選ぶという方もいらっしゃいました。その場所に行くことが目的であって、費用対効果を勘案しその時間内であればグリーン車を選ぶ必要はないと考えているのです。
時間に価値があると思えば、短距離であっても移動にタクシーを使い、家事に時間が割かれるならばロボット掃除機を買うなど様々な方法で時間を生み出します。
もちろん、何に価値があると感じるかは人それぞれです。
「富裕層」は、お金に関する価値観が定まっていることが多く、すなわち自分にとって価値があるものにお金を使い、必要なもの以外への支出自体が少ないという、費用対効果を考えた判断力があると感じます。
■富裕層の特徴2. すべての情報を鵜呑みにしない
「富裕層」になると、金融や不動産など様々な分野のセールスパーソンが話を持ちかけてきます。
一見「うんうん」と話を聞いていますが、すべてを鵜呑みにして決断するような印象は少なかったように感じます。
客観的にその情報が自分にとってどうなのかと第三者的な目で見極める力を持ち、迷ったら必ず信頼できる税理士や友人、その分野のスペシャリストなどに意見を求めます。
すべて自己責任と理解しているからこそ、判断材料を集め決断するのです。
情報過多の時代、すべての情報を鵜呑みにし過ぎないことが大切だと感じます。
■富裕層の特徴3. 人も自分も大切にし、常にポジティブ
「富裕層」は身体が喜ぶものを取り入れ、適度に運動するなどごく一般的に良いとされていることを淡々と続けています。
不健康では集中力も落ち、求めていた成果が得られないこともあるでしょうし、体を壊してしまっては治療費でお金を失う事も考えられます。
このように、将来に対するリスクマネジメントも欠かしません。
常に健康でありつづけるよう配慮する、家族や友人と過ごす時間をつくるなどの体調管理やタイムマネジメントに優れているように感じます。
また、家族や友人、職場や出入りの業者にいたるまで他者に対していつも物腰が柔らかです。
相手も自分も大切にし、心が豊かな状態を保ち常にポジティブに物事を捉えています。
■富裕層の特徴から学べること
いかがでしたでしょうか。今回は元銀行員の筆者が実際に見てきた「富裕層」の方の共通の特徴を紹介しました。
無駄な出費をしない、適度な運動など今からでも少しずつ取入れられることは多々あります。
「心の健康」「身体の健康」「お金の健康」を手に入れ、いつのまにか自分も「富裕層」の仲間入りをしていたとなればとてもハッピーですね。
心と身体は自分の意識次第になりますが、お金に関してはなかなか難しく感じる方もいるでしょう。
何から始めたらいいか分からないという方はまずは情報収集をしてみてはいかがでしょうか。
様々な情報の中から、自分に合った「お金の健康」の育て方を見つけていきましょう。
■参考資料
- 野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)( https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1 )