園や学校に通い出すと、帰宅してからストレスで不機嫌になったり、怒ったり泣くという子が少なくありませんよね。大人でも会社やママ友グループなど集団の中にいれば疲れますから、集団生活を始めたばかりの子どもたちがストレスを感じるのも無理はないでしょう。
わが家にも小学生と幼稚園児がいますが、帰宅して「疲れた」「嫌なことがあった」「もう行きたくない」と言ったり、イライラしたり、何でもないことで泣き出すという日もあります。
子どもは大人のようにストレス発散をしたり、辛いことを受け流したりできませんから、大変ですよね。親がサポートできる子どものストレス発散法を、3兄妹の母である筆者がご紹介します。
■心の充電とストレス発散を
子どもも外に出れば周囲に合わせたり、自分の思い通りに行かなかったり、お友達とケンカしたり、先生に叱られるということもあります。社会経験としてはプラスになりますが、一方でストレスを抱えるものでもあります。
小2の長男のストレス発散法に悩み、スクールカウンセラーに相談したところ、アドバイスされたのが「家で心の充電を満タンにし、外で使い切り、また家で充電するイメージで」という話でした。この例えは、とてもイメージしやすいですよね。
ストレス発散の方法も、その子によって異なるものです。具体的に5つほどご紹介します。
■外に出る
子どもは外が好きですよね。わが家の3兄妹は性格も体質もバラバラですが、全員外は好きです。
家の中にいるよりも、外の方が開放感を感じますよね。
ただしあまり体力のない長男は、平日は疲れていて外に出たがらず、金曜日は翌日が休みなので出たがります。その子の体力やペースも見極めてみましょう。
■ブランコやターザンロープで遊ぶ
公園に行って遊ぶのも、おすすめです。思いきり体を動かせば、ストレスも解消されていきますよね。
どの遊具がストレス発散に繋がるかは、その子によって異なるものです。「『ブランコ』と『ターザンロープ』がストレス発散になる」と長男は好んでいます。
実は筆者も同じで、ブランコに乗ると気分が一気に晴れます。不思議なものですが、宙に揺られていると溜まっていたストレスが解消され、悩みでいっぱいだった頭も空っぽになっていくのですね。子どもと一緒ならブランコに乗っても恥ずかしくないので、自分のストレス発散も兼ね、ブランコとターザンロープのある公園へ行きます。
下に小さな子がいると外に連れて行くのも大変ですが、週に1回でも十分でしょう。
■言葉で表現するのが苦手な子は、思いきり好きなことを
人間には、話をしてストレス発散できる人もいれば、「うまく言葉が出てこない」「言葉で表現するのが苦手」という人もいます。
たとえば筆者はよく口達者と言われますが、言葉で表現することが苦になりませんし、嫌なことがあっても話してしまえばスッキリします。一方で、夫は言葉が出てこなかったり、言葉で表現するのが苦手なタイプ。特に男性の場合、こういった人が多いかもしれません。
また、幼稚園児くらいだと、まだまだ思ったことや起こったことを的確に言葉で表現できません。自分がどんなに悲しかったか、辛かったかなども話せません。こういった子たちへのケアとして、帰宅後はその子の好きなことを思いきりさせています。
長男が一番好きなのはゲームですが、「1日1時間くらい、大人だって好きなことをしたいですよね」とスクールカウンセラーのアドバイスを受けてさせています。幼稚園児の次男は、思いきり電車遊びや戦いごっこをしています。
大人が好きなことをしてストレス発散するように、子どもにも好きなことを思い切りさせてあげましょう。
■泣いたり、怒ったりしたときの対応
ストレスを抱えて、泣いたり怒ったりする子も少なくありません。わが家では兄弟ともに何でもないことで泣いたり、怒る日がたまにあります。
そういった場合は、無理に止めても仕方ないと思い、気の済むまで泣いてもらいます。小さな頃に感情を思い切り発散させておくと、成長するにつれ段々と泣く時間や泣く回数を減らすことができます。
怒って気が済んだら、解決策を一緒に考えたり、「嫌なことがあったら話してほしい」と言葉での表現を促すこともあります。
■親子で一緒に何かする
ストレス発散のためとアレコレ試してみても、子どもが物足りそうにしているときがあります。実は「親と一緒に何かをする」ことや、「親からの愛情を感じる」「親にありのままの自分を受け止めてもらう」ことが一番効果的でもあります。外で辛いことがあっても、ありのままの自分を愛してくれる人がいると、元気が出るものですよね。
筆者は寝る前に読み聞かせをしたり、長男のストレスが大きいと感じたときは彼の好きな料理を一緒にしたり、一緒に歌ったりしています。その子の好きなことを一緒にする時間を、1日5分でよいので作ってあげると明日への活力になるでしょう。
時間がないパパやママも多いと思いますが、そんなときはギュッと抱きしめたり、スキンシップを増やしたり、好きだよと声をかけてあげましょう。少しのことでも、親からの愛情表現なら効果大。子どもに愛情表現をしていると、自分も癒されるでしょう。