本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは109.18円↓下値メドは108.01円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
「貿易」、「弾劾」に加え、
あらたに「人権」がキーワードランキング入り
20日(水)のマーケットは、リスクオフの円高に動きました。米中貿易協議の第一段階がいよいよ大詰めというこのタイミングで、米上院が「香港人権法案」を可決したことがきっかけ。中国は、これを内政干渉だとして、報復措置も辞さないと猛烈に抗議しています。
もっとも、「香港人権法案」はまだ正式ではなく、これから米下院を通過したのち、最終的にトランプ大統領が署名して初めて法律として成立します。通商問題と国内世論の板挟みでトランプ米大統領にとっては難しい決断となりそうですが、弾劾調査の対応でそれどころではないかもしれません。
リスクオフの材料が増えてきましたが、それでもドル/円が急落しないのは、マーケットがまだ米中貿易交渉の合意に期待を抱いているからでしょう。米議会は来月13日からクリスマスで閉会。それまでに解決しなければ、問題は全て来年に先送りということになります。
ドル/円の最新位置情報については「今日の注目通貨」をご覧ください。
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20日のドル/円のNY市場終値は108.62円
19日の終値に比べ0.08円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
株でいちばん大切なのは迅速な損切り – cis
各国・各通貨トピックス
ドル:
米上院が香港人権法案を満場一致で可決。香港デモを支持
貿易戦争による「需要ショック」長引く。投資意欲が低迷、回復の兆しなし
ヘルスケア政策が米国民に不人気
ボスティック・アトランタ総裁「利下げに反対しただろう」
ユーロ:
ドイツの2020年成長見通しを1.0%に下方修正
ドイツ国内景気、貿易戦争と中国の景気後退の影響受け悪化
デギンドスECB(欧州中央銀行)副総裁「欧州経済は潜在力を下回っている」
ポンド:
ポンド下落。世論調査で保守党と労働党の差が12ポイントまで縮まる
英国の鉄道国営化、65%が支持 =英世論調査
英政府、財政拡大へ進む。EU予算には支出上限の撤廃を交渉
中国人民元:
香港が中国返還後で最悪のリセッションに
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)議事録「11月会合で利下げの可能性もあった」「豪ドルは直近のレンジ下限」
その他:
米で走行中のポルシェが走行不能、建物の2階に突っ込む
イランのガソリン価格が3倍に値上げ。
地球のアマゾンの火災があっても数100万年は持つ = コロラド大学教授
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:今のドル/円支えているのは、貿易合意成立の希望
20日(水曜)の終値は108.62円。11月の中心値108.69円(107.89円/109.49円)とほぼ同水準。
今朝(21日)の東京時間に、「人権法案、トランプ大統領が署名する方向」というニュースが流れて108.40円まで円高に動いています。今日のマーケットでは、中国政府の発言にも気をつけたほうが良いでしょう。
マーケットは下向き勢力が徐々に優勢になっていいますが、まだ円高モードにスイッチが切り替わったわけではありません。
円高方向の最初のメドは108.25円(今週のピボットの第1サポート)。その下は2019年の平均値の108.20円。一方、円安方向のメドは、18日の高値109.07円が最初のメド。その上は11月の高値109.49円。ここは大きな関門。
110.37円 : 第3レジスタンス:
109.83円 : 第2レジスタンス:
109.77円 : 第1レジスタンス:
109.49円 : 11月07日 高値
108.77円 : ピボット
108.69円 : 11月 平均値
108.25円 : 第1サポート
108.20円 : 2019年 平均値
107.89円 : 11月01日 安値
107.71円 : 第2サポート
107.19円 : 第3サポート
106.48円 : 10月 安値(10月03日 安値)
105.74円 : 09月 安値(09月03日 安値)
2019年の高値は112.40円(4月24日)、安値は104.01円(1月3日)。
高値と安値の半値(50%)は108.20円。
2019年始値から10月終値までのレンジは8.39円。


トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
21日:南ア準備銀行 政策金利、ECB議事録 など

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)