旧道は一部、埋められます。

トンネルで一気に丘の上に出る線形に変更

 東京都と神奈川県の境の近くに、新しいトンネルが開通し、現道の線形が大きく変わります。

都県境近くの風景一変! 谷間の急坂ヘアピンカーブ解消へ新トン...の画像はこちら >>

よみうりランド通りに開通する新トンネル。現在の線形が大きく改善される(乗りものニュース編集部撮影)。

 場所は京王よみうりランド駅(東京都稲城市)の南、「よみうりランド通り」(東京都・神奈川県道124号稲城読売ランド前停車場線)が神奈川県に入る少し手前です。稲城市の南山東部土地区画整理組合が施行した新ルートへ、2021年9月27日(月)に切り替わります。

 ここは、谷間から急坂かつヘアピンカーブで、よみうりランドのある丘へ一気に上がって神奈川県へ入る線形となっていました。新ルートは、その麓からトンネルに入り、いったん、谷間の西側の丘陵地「南山」に出て、南山の区画整理事業地内を通過、現道のヘアピンカーブのヘアピン部分に出る線形となります。

 南山土地区画整理組合によると、旧道の一部は今後、盛土で埋め立てられ、南山から現在の谷間、そしてよみうりランドのある丘陵がほぼ同じ高さになるとのこと。また、ヘアピン部分に出る線形は暫定ルートであり、盛土後、さらに道路を付け替え、南山からよみうりランド「丘の湯」の交差点に出るルートとなるそうです。

 よみうりランド通りは、多摩川原橋付近から小田急線沿いの主要路である神奈川県道3号を南北につなぐ重要道路ですが、道も狭く安全性に課題があったといいます。また新ルートが通る南山は、昭和の都市開発にともない山砂の採取がさかんに行われたため未利用地が多く、土砂災害も起こっていた地域です。東京都や地元の稲城市は、この土地区画整理事業とセットで道路改良を行っています。

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