首都高には並走する一般道がある区間とない区間が存在しますが、なかには、その並行一般道が快走路になっているケースもあります。知っていれば首都圏のお出かけに使えるかもしれません。
首都高には並行する一般道がある区間とない区間が存在します。なかには、その並行一般道が快走路となっており、普段の移動にも、首都高渋滞時の迂回路としても機能する区間があります。
今回はそうした「首都高に並行する快走路」を5つ紹介します。
首都高湾岸線 横浜ベイブリッジの下部は一般道になっている(ドラレコ画像)。
1号上野線 本町~C1都心環状線~1号羽田線(天王洲アイル付近)
日本橋の北側から、昭和通り、海岸通りを経由する都心通過ルートです。銀座のど真ん中も立体交差が多く、交通量の少ない休日などは意外と快適に走れます。
本町出口付近から日本橋を渡ると、昭和通りは交差点ごとに、地下駐車場の出入口を兼ねたアンダーパスがつくられています。銀座を抜けた先の蓬莱橋交差点では、最も左寄りの車線へ移動(一気に左へ移る必要があるので注意)して左折。そこから先の海岸通りは首都高の高架下にあって片側3車線が確保されています。
天王洲アイル交差点で首都高の高架が離れます。そのまま大井ふ頭方面へ向かっても、第一京浜(国道15号)へ向かってもいいでしょう。
2号目黒線 天現寺~戸越・荏原六本木近辺から南へ、第二京浜(国道1号)方面へ抜ける際にも、首都高の高架下に走りやすいルートがあります。
トンネルを抜けた先の高架下道路も、片側3車線で交通量に余裕があるのか、左側1車線が駐車帯になっているほど。丘陵を駆け下り山手線を潜り抜け、五反田TOCの裏手を通って、中原街道と第二京浜のどちらにもアクセスできます。
葛飾から埼玉まで首都高いらず?荒川沿いの首都高の下も有効に活用できる道です。
C2中央環状線 小菅~S1川口線 新井宿C2中央環状線の東側区間は荒川に沿っていますが、この荒川沿いの一般道も比較的渋滞しません。なかでも小菅JCTから川口方面へ向かう道は、片側が堤防なので、交わる道が少ないのが特徴。ただ、堤防と高架橋脚の関係で、車線運用がやや変則的(右側車線が右折と直進を兼ねているなど)なので注意が必要です。
鹿浜橋出入口の先で首都高は荒川から離れますが、首都高下の道は、周辺道路が狭いなかで余裕があり、国道122号のバイパス的な役割を果たし、外環道の川口JCT下へと通じています。

C2下の道。左側が堤防のため交差道路からの流入が少ないが、「直進・右折」車線があるので注意(ドラレコ画像)。
5号池袋線 中台~戸田
東京都板橋区、高島平地区の目貫通りは都営三田線沿いの高島通りですが、その南側に並行する首都高5号線の高架下道路は比較的交通量が少ないです。ただ、注意すべき点が中台の手前にあります。
5号池袋線は中山道(国道17号)の上を通り、本蓮沼駅付近で高架が左へ分かれていきますが、この中山道~中台区間の高架下は、住環境保護のため幅1.7mの通行規制が敷かれ、縁石で意図的に路面が狭められている箇所があります。大型車はおろか3ナンバー乗用車も通行できません。それもあって中台から先も交通量が少ないのです。
中台から先、首都高の高架とその下の道路も国道17号「新大宮バイパス」に合流し、荒川を越え埼玉に入ります。新大宮バイパスは美女木JCT(国道298号交点)以北がしばしば渋滞するので注意が必要です。
K7横浜北線 岸谷生麦付近~K5大黒線~湾岸線 本牧JCT付近最後は横浜です。実は近年の首都高開通とともに、横浜駅付近の市街地を避けて「海を渡る一般道ルート」が形成されています。
2017年に開通したK7横浜北線 岸谷生麦出入口の北側、第二京浜から丘陵を貫く一般道の岸谷生麦トンネルが開通しています。トンネルを抜けると首都高とともに一般道も高架となり、JR線をパスしてK5大黒線の並行一般道に出ます。沿線は海に浮かぶ埋立地ですが、大黒ふ頭まで橋でつながっています。
そして大黒ふ頭からは、首都高湾岸線の横浜ベイブリッジ真下の一般道へ通じています。橋を抜けた先は本牧ふ頭で、そのまま横浜南部へ湾岸線沿いに進めます。