来年春の開業を前に発表された、JR西日本管内における北陸新幹線の発車メロディ。実はその制作陣には、かなり豪華な面々が揃っていたりします。

金沢駅は今をときめく中田ヤスタカさん

 2015年3月14日に長野~金沢間が開業する北陸新幹線。そのうちJR西日本管内となる糸魚川~金沢間の各駅について、発車メロディが決定しました。

 金沢駅(石川県)で使用されるのは同市出身の音楽家、中田ヤスタカさんが制作したオリジナル曲。「金沢の山から海にかけての起伏ある自然条件と『伝統と創造』が調和するまちのイメージと、新車両も有する北陸新幹線の『スピード感と快適性』を感じ取れるよう表現したメロディ」だといいます。中田さんは、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅさんの音楽プロデューサーなどとして知られています。

 新高岡駅(富山県)で使用されるのは同県出身の音楽家、太田豊さんが制作したオリジナル曲。そのメロディは、高岡市を代表する伝統工芸品の銅器「おりん」をメイン楽器にしたそうです。太田氏は北陸本線高岡駅と、同駅を発着する路面電車「万葉線」の発車メロディも制作しています。

尾崎豊、アラジン、校歌で有名な作家陣

 富山駅(富山県)で使用されるのは同県出身の音楽プロデューサー、須藤晃さんが制作したオリジナル曲。そのメロディは「富山の豊かな自然に育まれた清流を穏やかに流れる水の調べと、ガラスの街とやまが奏でる煌びやかなイメージを融合させた」といいます。須藤さんは尾崎豊さんの『十七歳の地図』のプロデュース、玉置浩二さんの『田園』などの作詞に関わったほか、浜田省吾さん、トータス松本さん、馬場俊英さんといったアーチストのパートナーとして楽曲を発表してきた人物です。

 黒部宇奈月温泉駅(富山県)で使用されるのは同県出身の作曲家、高原兄さんが制作した「煌~水の都から~」を原曲にしています。

元々は同駅所在地周辺を題材にした北日本放送のTV番組において、そのテーマ曲として作られたものです。高原さんはバンド「アラジン」の元ボーカルで「完全無欠のロックンローラー」を作詞作曲、また近年ではPaboや羞恥心に楽曲を提供しています。

 糸魚川駅(新潟県)で使用されるのは同市出身の文人、相馬御風が作詞をした童謡「春よ来い」が原曲。相馬御風は「都の西北」で知られる早稲田大学、また日本大学など様々な学校の校歌や童謡の作詞でも有名です。

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