安全性を高めるホームドア。大阪府の高槻駅で、ロープが上下に昇降するタイプのものが全国で初めて実用化されます。

ドアの数や位置が異なる車両にも対応しやすい昇降式

 JR西日本は2016年3月4日(金)、安全性の向上を目指し、JR京都線(東海道本線)の高槻駅と学研都市線(片町線)の京橋駅で、いわゆる「ホームドア」の使用を開始すると発表しました。

 高槻駅(大阪府高槻市)では、3月26日(土)から使用開始になる新快速・特急専用の1・6番のりばへ、横向きに張られたロープが上下方向に動く「昇降式ホーム柵」が設置されます。

「昇降式ホーム柵」は各所で試験が行われていますが、実用化は高槻駅が初。このタイプのホームドアは開口部が広く、乗降用ドアの位置や数が列車によって異なる場合でも対応しやすいのが特徴です。今回、京橋駅に設置される扉が左右にスライドするタイプのホームドアは開口部が約2.9mですが、高槻駅のものは最大で約12mもあります。

 これが設置される高槻駅の1・6番のりばは3月26日(土)のダイヤ改正から、1両の片側に乗降用ドアが3カ所の新快速と、1~2カ所の特急「はるか」というドアの位置、枚数が異なる列車が停車します。

新幹線で大開口タイプ「可動式ホーム柵」試行も

 京橋駅(大阪市城東区)では尼崎駅方面に向かう1番のりばに、扉が左右方向に開くタイプの「可動式ホーム柵」が設置されます。乗降用ドアが片側4カ所ある車両に対応するものです。四条畷駅方面へ向かう2番のりばへの設置も計画されており、こちらは2017年春の使用開始が予定されています。

 また山陽新幹線の新神戸駅では3月22日(火)から、開口部が約5.5mと大開口タイプの「可動式ホーム柵」が試験運用される予定です。

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