完全に「別の駅」に!

2段階に分けて整備

 名古屋鉄道は2025年5月26日、名鉄名古屋駅再整備計画の概要を決定したと発表しました。

「日本一カオスな駅」完全に一新へ ついに“迷駅”から脱却!約...の画像はこちら >>

名鉄の「ミュースカイ」。
名古屋駅の拡張で空港アクセスの利便性向上が見込まれる(画像:写真AC)

 名鉄名古屋駅の再整備は、リニア中央新幹線開業と、これを契機とした「スーパーターミナル化」を見据えた名古屋駅地区再開発計画に併せて実施されるもの。投資額は約3200億円としています。

 名鉄名古屋駅は日本屈指のターミナル駅ですが、プラットホームは3面(うちひとつは降車・特別車専用)しかなく、線路に至っては2線分しかありません。ひっきりなしに多方面に向かう列車が発着し、駅の自動放送では案内が間に合ないため、駅係員が列車の動きにあわせて放送するほどです。駅の開業から80年以上が経過し、いよいよ抜本的な改良が動き出すことになります。

 駅の再整備では4線化が計画されており、「空港アクセスホーム」が設置予定。案内設備や駅務機器、内装などに最新技術を取り入れるとしています。

 再整備は鉄道運行を継続しながら工事を行うため、段階的に進んでいきます。まずは1期工事で、既存の鉄道施設の範囲外に構築する再開発ビルの地下空間に2線を新設。駅機能が移設・拡張されます。2期工事で、既存の鉄道施設を撤去して構築する再開発ビルの地下空間に2線を追加敷設し、4線化と駅の更なる拡張が実現します。

 今後、2026年度に着工し、2033年度の1期リニューアル(2線)完成、2040年代前半の2期リニューアル完成(4線)が予定されています。

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