ついに岐阜と愛知が“ぐるりと”繋がる「東海環状道」

 東海環状道「本巣IC~大野神戸IC」が2025年8月30日に開通します。それに先立ち19日、開通区間の現場見学会が報道陣向けに開催。

新設される「本巣パーキングエリア(PA)」などの施設が披露されました。

【公園とも合体!】これが東海環状道「新パーキングエリア」です(写真で見る)

 東海環状道は愛知・岐阜・三重の3県を環状に連結する高規格道路で、これまでに総延長およそ153kmのうち、約8割に当たる127.8kmが開通済み。30日に本巣IC~大野神戸IC間6.8kmがつながると、開通延長は全体の9割、134.6kmとなります。

 この区間の開通により、東名・新東名、中央道、東海北陸道、名神を環状につなぐ道路ネットワークが完成。各地へのアクセス性向上のほか、名神の一宮JCTをはじめとした渋滞スポットの迂回ルートができることで、その混雑緩和が期待されています。

「特に関西方面と北陸・飛騨方面間のネットワークの形成により、事故などの交通影響を避けたルート選択が可能となります。交通の信頼性などの向上を期待しています」(岐阜国道事務所 佐溝副所長)

 本巣IC~大野神戸IC間は現在、一般道を利用すると約15分程度の所要時間が必要となっていますが、開通すれば大幅な短縮が見込めます。また、この区間は原則として暫定2車線での開通となりますが、本巣IC周辺などでは分合流をスムーズに行うため、一部区間が4車線となっています。

 また、新設される本巣PAは、大型の遊具もある公園施設「もとまるパーク」と連結したPAとなり、高速道路利用者も公園などを利用できます。本巣PA自体に商業施設はないものの、開通に先立ち8月23日には公園内に「もとまるカフェ&マルシェ」がオープン。キッチンカーなども公園に出店することがあるので、食事や買い物も楽しめそうです。

 東海環状道の未開通区間は、残すところ「養老IC~いなべIC」の約18.4kmとなります。

こちらは岐阜県と三重県の県境で計画している養老トンネルの工事現場で大量湧水に見舞われたこともあり、開通予定については現在、工程精査中であるとしています。

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