鹿児島空港のJAL国内線サクララウンジが一新。JALラウンジの新・基本コンセプトである「日本のたたずまい」をベースに、各所へ「鹿児島」がちりばめられました。

ビール、ソフトドリンクも強化されています。

赤い鋼がJALらしい

 JAL(日本航空)が2018年2月27日(火)、鹿児島空港で新たにリニューアルオープンする国内線サクララウンジを報道陣へ公開しました。このたびJALが進めている国内線サクララウンジのリニューアルは、鹿児島で5か所目です。

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リニューアルオープンする鹿児島空港のJAL国内線サクララウンジ。右が戸高千世子さんによるアーチスト作品(2018年2月27日、恵 知仁撮影)。

「日本のたたずまい」という新しいJALラウンジの基本コンセプトをベースにしつつ、「鹿児島らしさ」が随所に盛り込まれているのが特徴で、鹿児島にゆかりのあるアーチストの作品展示、鹿児島の素材や伝統工芸を用いた空間作りがなされています。乃村工藝社 A.N.D.クリエイティブディレクターの小坂 竜さんが監修し、乃村工藝社 A.N.D.デザイナーの竹内宏法さんがデザイン化しました。

鹿児島空港のJALサクララウンジが一新! 「鶴」の薩摩焼、桜島火山灰の利用も

ラウンジは自然界にある「赤」を取り入れつつ、デザインされている。
鹿児島空港のJALサクララウンジが一新! 「鶴」の薩摩焼、桜島火山灰の利用も

このラウンジのため製作された沈壽官窯の焼物には「鶴」が。
鹿児島空港のJALサクララウンジが一新! 「鶴」の薩摩焼、桜島火山灰の利用も

桜島の火山灰を練り込んだランプシェード。

 ラウンジ内に展示されているアーチスト作品は、鹿児島県霧島市在住の現代美術家 戸高千世子さんによるもの。JALによると、同社のコーポレートカラーである「赤」を鋼のラインの色として使うことで、空気の流れや航空機の動きを感じさせ、上に伸びゆくラインが、空へ広がる世界へ見る人をいざなう作品といいます。

 また薩摩錫器、奄美泥染と奄美大島龍郷スミ千代柄の生地、400年以上続く薩摩焼の窯である沈壽官窯の焼物を使ったアートも展示。現代的な「和」が漂う落ち着いた空間に、「鹿児島」がさりげなく自己主張しています。ちなみに、ラウンジ内に設置されているランプには、桜島の火山灰が練り込まれたシェードを使っているそうです。

飲食も鹿児島らしいもの 席数は約1.4倍、ほぼすべてに電源

 鹿児島空港の新しいJAL国内線サクララウンジは、席数が約1.4倍になったほか、電子タイプのロッカーを新規導入。電源もほぼ全ての座席に設けられました(コンセントとUSB)。座席は、2人連れに向いた組み席のほか、プライバシー感の高い席、仕事する人向けのテーブル席などを用意。用途によって選べるといいます。

鹿児島空港のJALサクララウンジが一新! 「鶴」の薩摩焼、桜島火山灰の利用も

異なるタイプの席が用意されている鹿児島空港のJAL国内線サクララウンジ。
鹿児島空港のJALサクララウンジが一新! 「鶴」の薩摩焼、桜島火山灰の利用も

飲食物が並ぶカウンターの上に「鹿児島らしさ」演出するアート。
鹿児島空港のJALサクララウンジが一新! 「鶴」の薩摩焼、桜島火山灰の利用も

おつまみ類には鹿児島らしい「かつおせんべい」も。

 ドリンクの充実も図られており、ビールの銘柄は「サントリー プレミアムモルツ」「キリン 一番搾り」「サッポロ 黒ラベル」「アサヒ スーパードライ」と、従来の1種類から大幅増強。焼酎も鹿児島らしい「芋」が、3銘柄のなかから1種類の用意です。

 コーヒーはドリップ式に変更。ソフトドリンクのサーバーも、「コーラ」と「Qoo」など、好みに合わせてブレンドできる最新式のものが導入されています。

 おつまみ類はバナナチップやあられなどのほか、鹿児島らしい「かつおせんべい」が用意されていました。

 リニューアルされた鹿児島空港のJAL国内線サクララウンジは、2018年3月2日(金)にオープンする予定。営業時間は朝の6時30分から最終便出発までです。

 席数は約60。トイレはありませんが、すぐ近くに空港のものが存在。そのぶん席数を多くして、くつろげるようにしたとのこと。鹿児島空港のJAL国内線サクララウンジは、1日におよそ200名が利用するそうです。

 入室には、JALマイレージバンク(JMB)ダイヤモンド・サファイヤ会員である、などの基準を満たす必要があります。

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